M52 x1-M42 x1 Male thread screw adapter(手前)と中国製のM52-M42フォーカッシングヘリコイド(後ろ) |
レンズの改造を趣味にしている人達の間ではお馴染みのM42フォーカッシング・ヘリコイド。日本製のBORGブランドや中国製品がマウントアダプター店やネットショッピング、ネットオークションなどで手に入り、プラスティック製の廉価品から真鍮製のコアを用いた高級品まで様々なモデルがある。これまで日本製のヘリコイドは品質面で中国製よりも優位であると考えられてきたが、最近の中国製ヘリコイドは設計精度が確かであったり反射防止塗料が塗布されているなど、日本製に勝る品質の製品が出てきた。日本製品のアドバンテージは壊れにくい耐久性と最短光路長11mmを実現した薄型モデル(BORG OASYS 7840 11-18mm)が存在することくらいである。ところが、この最短11mmの光路長を中国製ブランドの一回り大きな製品(M52-M42ヘリコイド 12-17mm)で実現できるウラ技がある事に突然気が付いた。必要な部品はeBayで1000円程度で手に入る"M52 x1-M42 x1 Male thread screw adapter"である(写真・上)。これを中国製のM52-M42ヘリコイドにはめると、下の写真のようにM42ネジのマウント部が1mm沈み込む。ここに鏡胴径(マウント部)が52mm未満のレンズを搭載すると、最短光路長が1mm削減できるのだ。ちなみに、マウント径が小さなレンズでなければ最短光路長が11mmにできない点については、日本製のBORGブランドも同じである。
市販で手に入る中国製M52ヘリコイドの各製品は、以下のような仕様に変わる。
M52-M42 Focussing Helicoid
12-17mm → 11-16mm
17-31mm → 16-30mm
25-55mm → 24-54mm
35-90mm → 34-89mm
まぁ、こんな記事を書き残したところで、ごく一部の人にしか役に立たない情報だとは思うが。1mmの光路長に泣いた経験のある方は、この方法を実践してみるとよいかもしれない。
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