It is like "Little Jupitar-9"! |
HELIOS 44-3Mは歴代のHELIOS-44シリーズとはかなり印象の異なる外観だ。しかもスリムで軽量
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HELIOS-44シリーズの珍品
外観はまるで"リトル・ジュピター9"
世界の中古カメラ市場にはロシア(旧ソビエト連邦)が社会主義体制下で大量に生産してきた単焦点レンズのHELIOS-44シリーズが溢れかえっている。試しにeBayでM42マウントのレンズを検索すると、ヒットするのは次から次へと歴代のHELIOS-44シリーズの製品である。よくもこんなに造ったものだと改めて感心してしまうほどゴロゴロと大量にヒットするのだ。ツァイスBIOTARのクローンコピーという不純な生い立ちもあってか、同シリーズはレンズ・コレクターの間では最も疎ましい製品の一つになっている。それならば、全く気にしなければいいわけだが、悩ましい事にこのレンズは、お手頃な値段からは想像できないほど実に良く写るのだ。
HELIOS-44シリーズは希少価値の低いレンズであるという印象が定着している。しかし、今回取り上げるMC HELIOS-44-3Mというモデルだけは唯一の例外で、中古市場に殆ど姿を見せない珍しい製品となる。
HELIOS-44シリーズの初期玉であるHELIOS-44(左後方)、MC HELIOS-44-3M(中央)、現行モデルのMC HELIOS 44M-6(右後方)。いずれも良く写り、値段がたいへん安い。我が国にも良く似た位置づけで庶民の味方と称されるTAKUMARシリーズがあるが、HELIOS-44シリーズはこの勢いすらも寄せ付けない。HELIOS-44-3Mは歴代のHELIOS-44シリーズ中で最もコンパクトかつ軽量なモデルである
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MC HELIOS-44-3MはロシアのMMZ-BELOMO社がMC HELIOS 44-3(84-94年頃の生産)の亜種として、1990年代初頭に極僅かに生産した大口径単焦点レンズだ。歴代のHELIOS-44シリーズの中では唯一、ZENITの公式ホームページに製品情報が掲載されていない謎のモデルである。そのことからも、本品は一般の消費者を対象とした製品(写真撮影用のレンズ)ではないと考えるのが自然な解釈であろう。MC HELIOS 44-3をモディファイし、産業用カメラや監視用カメラ、軍や警察用の製品など特殊な用途のために生産されたのが本品なのではないかと思われる。歴代のHELIOS-44ファミリーよりも最短撮影距離が2倍程度と長く、コンパクトで軽量に造られているといった特徴が唯一の手掛かりとなる。海外の掲示板では本レンズを偶然入手したユーザーが「あーでもない、こーでもない」と様々な推測を展開し、オールドレンズファンを楽しませている。デザインはロシア製レンズの銘玉として名高いMC JUPITAR-9 85/2に良く似ており、MC JUPITAR-9の鏡胴を2まわりほど小さくしたようなサイズである。
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焦点距離:58mm 絞り値:F2-F16 最短撮影距離:約1m 重量(実測):174g,絞り羽根は8枚で絞り機構は手動 光学系は4群6枚のガウス型。マウント規格は M42。ガラス面の反射防止膜は多層。フィルター径は34mm又は35mm内径42mmの被せ式フードがピッタリはまった
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★入手の経緯
2010年10月にeBayを介してウクライナの中古カメラ業者から99㌦の即決価格で購入した。送料込みの総額は115㌦(10000円弱)であった。オークションのタイトルは「Helios44-2 ? VERY RARE」で、商品の状態は"Very Good Condition"。出品時の写真を見るとフィルター枠にはレンズ名が無く、製造所(MMZ-Belomo)のロゴとシリアル番号の刻印があるのみであった。歴代のHeliosとは全く異なる外観の見たこともないレンズなので興味を持ち、WEB上で探したところ、海外の掲示板にMC Helios 44-3Mという名の同一個体を発見することができた。何やらレアなレンズのようである。出品者はゼニットで使用できることを確認済みとのこと。届いた商品は外観に少しスレ跡があるものの、光学系はかなり綺麗。上々の品であった。
★作例
やや黄みの強い発色、開放絞り付近での激しいグルグルボケ、そこそこシャープなピント面と適度に硬いボケ味、整ったアウトフォーカス部の輪郭結像など、このレンズはまさしくHELIOS-44シリーズの一員だ。ただし、発色については前ブログエントリーで扱ったHELIOS-44シリーズの各モデル(44, 44M, 44M-6)よりも、こちらのレンズの方がニュートラルである。ガラス面にはマルチコーティング処理が施されているので、逆光撮影にはある程度強い。
F4 銀塩(UXi-100) ピント面はシャープ。ボケ味には適度な硬さがある |
F4 銀塩(UXi-100) 最短撮影距離が1mと長めなので、最近接まで寄って撮影しても、この位が限度であるとても味のある描写だ
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F2 銀塩(FujiColor PRO800Z) 他のHELIOS-44シリーズと同様に開放絞りでは力強いグルグルボケが発生する。
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左はデジタルカメラ(Sony NEX-5)による撮影結果で、右は銀塩(FUJI COLOR PRO800Z)カメラによる撮影結果。上段はF2で下段はF4の絞り値となる。デジタルカメラによる結果はカラーバランス補正が自動でかかりニュートラルな発色になっている。これに対し、フィルムで撮影した結果にはレンズ本来の個性が残り、他のHELIOS-44シリーズと同様、やや黄色が強くなる。ただし、同シリーズの44,44M,44M-6と比較すると本品のほうがニュートラルな発色が得られる(前エントリーを参照)。F4まで絞ればグルグルボケが収まり全体的に素直なボケ味となる。
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銀塩 PENTAX MZ-3 + MMZ MC HELIOS-44-3M + MAMIYA2眼レフ用被せ式メタルフード(42mm内径)
デジタル sony NEX-5 + MMZ MC HELIOS-44-3M + MAMIYA2眼レフ用被せ式メタルフード(42mm内径)
ありふれたイメージの強いHELIOS-44シリーズの一員でありながらも、珍品中の珍品という奇妙な位置付けにあるのが、今回紹介したHELIOS-44-3Mである。本品を手なずけるカメラマンには、こうした奇妙なギャップをむっつりと楽しむ変態的な習性があると断言できる(自爆)。
こんばんは~
返信削除いや~ホント ジュピター9にそっくりですね! ジュピター9の試写は先日のFLickrにもアップしてあります。Flektogonの流星の前にあると思います。
なんか専門店に聞いたところによると、ロシアレンズでは輸出用にはシングルコートでも”MC”と刻印したらしいです。
レンズ表面の干渉色が、たとえばフレクトゴンのMCなんかとは違うんじゃないでしょうか・・。だから、この噂はホントなのかも・・・・と思っちゃいました。
デジタルとフィルムでの発色の違い、興味深いですね。従来言われていた、黄色がかった・・・とは、フィルムでの結果なんでしょうね。納得です。
こぎとさん
返信削除こんばんは。私が入手した個体はプロトタイプだったのかどうか、フィルター枠にブランド名やMCのスタンプが表示されていません。1991年に造られたことをかんがえるとMCであったとしても不思議ではないのですが、コーティングがブルーに輝いていますので、モノコートなのかもしれません。海外の掲示板にはMC HELIOS-44-3Mと記入された製品についての報告があり、これと同一であると考えられます。
> デジタルとフィルムでの発色の違い、興味深いですね。
フィルム撮影も改めて見直さなくてはなりませんよね!?。感触としては、フィルムのほうが味のある結果になるので、オールドレンズでの撮影に向いているのではないでしょうか?デジタルはたいていニュートラルな発色で、カラーバランスが大きく外れることは少ないです。
フィルムによる結果がデジタルカメラの結果と大差のないレンズや、大きく異なるレンズなど、なにか傾向を掴みたいです。オールドレンズファンには、けっこう重要な問題かもしれませんよ?コレは・・・。
こんばんは~ SPIRALさん
返信削除>オールドレンズファンには、・・・
全く、仰るとおりだと思います。
>感触としては、フィルムのほうが味のある結果になるので・・
う~ん、この辺については、撮影者の目的次第なのかもしれませんが・・・。
オールドレンズ・パラダイス(これはEosデジタルで楽しむオールドレンズの本ですから)の澤村さんのブログでは、別の見解もあったようにも記憶しています。
いずれにせよ、デジタルとフィルムでの表現の違いを明らかにしてゆくことは意義深いと思います。
さらに言えば、画像というデジタルデータを何処までmodifyすことが許されるか? ということにも関わってくると思いますね。
まあ、こういうやや一般化された問題はさておき、デジタルの場合はRAW、JPEGのいづれにせよカメラメーカーの画像エンジンで発色はある程度一次的に決まってくるし、アナログでもどのフィルムをどのラボで現像するかによっても発色は影響されるので、両者の評価の上では難しい問題を孕んでいますね。
ただこうしてブログを拝見する多くの”読者”としては、こういった”事実”がこのようなサイトで明らかになってゆくことは、非常にありがたくまた啓蒙的なことですね。
ホント、助かっています。
こぎとさん
返信削除こんばんは
> いずれにせよ、デジタルとフィルムでの表現の違いを
> 明らかにしてゆくことは意義深いと思います。
> さらに言えば、画像というデジタルデータを何処まで
> modifyすことが許されるか? ということにも
> 関わってくると思いますね。
>
> アナログでもどのフィルムをどのラボで現像するかに
> よっても発色は影響されるので、両者の評価の上では
> 難しい問題を孕んでいますね。
そうなんですよね。ここまいろいろなファクターが入ると
何が本当なのか、わからなくなります。困った困った。
今後も出来る限りフィルムによる結果と
デジタルの結果を並列提示しようと思っています。
本ブログで取り上げたMC HELIOS 44-3Mは
ブルーのコーティングでしたが、"MC"というスタンプ
マークのしっかり入ったMC HELIOS-44-3(スタンダード
なモデル)も、どうやらブルーのコーティングのようです。
ブルーカラーはモノコートの典型色ですし、この色でのマルチコーティングなんて、これまでお目にかかったことがありません。こぎとさんのおっしゃるように本当にMCなのか、疑わしくなってきました。
こんばんは SPIRALさん
返信削除>いろいろなファクターが入ると・・・
ですから、逆に一定の切り口で正確な情報を供給してくれる、このようなブログが貴重なんですよね~。
>今後も出来る限りフィルムによる結果とデジタルの結果を・・
できれば フィルムの種類とカメラの機種とAWBだったかどうかの情報があればさらに良いと思います。
撮り比べの左画像(デジタルカメラ)は、NEX-5でしょうか? NEX-5はデフォルトの色乗りがあっさり系なんですよね~。 これはひょっとすると最近のソニーのCMOSの特徴かもしれませんね。
この辺に拘るのには訳があって
現有のペンタックスのK-xもセンサーはソニー製(1200万画素)で、発色は、”デジタルレンズ”ではデフォルトであっさり系です。
が・・・ペンタックスのFA135 F2.8で撮ると、結構色が乗るんですよね~(Flickr参照)。これは他のK-xユーザーも同一見解です(MIR-1B/ミール 2.8/37mmでも同様でした)。
つまりカメラのセンサー(あるいは画像エンジン)とMFレンズにはどうも”相性”があるみたいなんですよ。
さらにこの”相性”に言及するならもっと切実な問題として、センサーの画素数とMFレンズの”相性”があります。
印象として、APS-C換算で画素数が1200万画素を超えると、画質がイマイチなんですよね~ (画素数の最も多いEos7Dはボロボロでした~・泣,1500万画素のK20Dもイマイチ、1200万画素のK-xはOK)
ザックリ言ってしまうと、5DII(2100万画素)はAPS-Cの2倍の受光面積なんでAPS-C換算で見れば1100万画素弱なんで、1画素辺りの受光面積が広いから、デジタルとフィルムの両方のレンズが使えるんだと考えています。
つまり、画素数によって”オールドレンズ・パラダイス”を楽しめるデジタルカメラと、デジタルレンズに特化したデジタルカメラに大別されそうなんです。
もし今後デジタルカメラの高画素化がさらに進む趨勢となれば、僕の印象が正しければ・・・と危惧するんですよね~。
いずれにせよ、上記の問題を考える上での、プラットフォームにしてるのがこのブログなんで、貴重なんですよ、ホント。
こぎとさん
返信削除こんばんは。祭日はいかがおすごしでしたか?
いつも興味深い話題をありがとうございます。
> できれば フィルムの種類とカメラの機種と
> AWBだったかどうかの情報があればさらに良いと思います。
フィルムの種類とカメラの種類はできるだけ入れるようにしてい
ますが、今後はホワイトバランスについてもAWB/DayLight etc...を
明記しますね。
いままでは全てAWBでカメラ任せに撮影しています。
> 撮り比べの左画像(デジタルカメラ)は、NEX-5でしょうか?
はい。そうです・・・・。おっと今回のエントリーでは「NEX-5」との
明記を忘れていましたね。先ほどブログに記入しました。
>NEX-5はデフォルトの色乗りがあっさり系なんですよね~。
>これはひょっとすると最近のソニーのCMOSの特徴かもしれま
>せんね。この辺に拘るのには訳があって
>現有のペンタックスのK-xもセンサーはソニー製(1200万画素)で、
>発色は、”デジタルレンズ”ではデフォルトであっさり系です。
こぎとさん自身は以前の書き込みにありましたように、
サムスン製のCMOSとソニー製CMOSによる画造りの違いによる
実体験から、SONY製CMOSの「あっさり」とした画造りの原因が
画像エンジンの性質というよりは、センサーの特性に依る
もの(あるいは支配的)だという仮説を抱いてらっしゃるの
ですよね?
画造りの個性がセンサーに由来するのか?画像処理エンジンに
由来するのか?どちらのファクターが支配的なのかを見極める
ために、同じSONY製CMOSを搭載したNEXとK-xが、異なる
画像処理エンジンを介していても「あっさり」とした良く似た
傾向の画像を吐いてくれるのではないかという点に興味を
抱いてらっしゃることで間違いはないでしょうか?
大変興味深い視点ですね。私自身はそんなこと
考えもしませんでした。
>が・・・ペンタックスのFA135 F2.8で撮ると、結構色が乗
>るんですよね~(Flickr参照)。これは他のK-xユーザーも同一
>見解です(MIR-1B/ミール 2.8/37mmでも同様でした)。
>つまりカメラのセンサー(あるいは画像エンジン)とMF
>レンズにはどうも”相性”があるみたいなんですよ。
つまり、NEX-5+ MIR-1でも、K-x同様に色乗りが良くなると
お考えでしょうか?今、手元にMIR-1Bはないのですが、
光学系(コーティングも)100%同一のMIR-1があります。
これで試写してみたくなりました。
もしCMOSとの相性が支配的だとして、その相性が起こる
原因(マイクロレンズ?カラーフィルター?A/D変換機構?
光電効果発生媒体?)までは、先の話になりそうです。
更に奥の深い問題が待っていそうですね。
私はカメラのことは良くわからないのですが、
以前ご相談しました絞り値を変えると露出が暴れる
性質から、画像処理エンジンの個性が解けるのでは
ないかと考えています。
現代のレンズは光透過率が高いものばかりでしょうから、
複雑な光学系を組んでいても極めてハイコントラストで
硬い階調変化に陥りやすいと思います。コントラストは絞りを
塞ぐほど更に高まり、階調表現はより硬くなります。
それを防ぐような仕組みが画像処理エンジンの
アルゴリズムに備わっているのではと思うのです。
深く絞るほどコントラストの向上にブレーキをかけるよう、
NEXでは絞り値やレンズの設計情報に合わせて
暗部が持ち上がるなどのようにコントロールされているのでは
ないでしょうか?しかし、マウントアダプターを介した
撮影では、カメラとレンズの連絡が取れずに、この
アルゴリズムがOFFとなるか、あるいは有効のまま野放し
状態になる結果、露出が暴れるのだと思うのです。
コントラスト調整に対する画像処理アルゴリズムの
振る舞いが紐解ければ、個々のカメラの画造りも
見えてくるのではないでしょうか?・・・とまぁ、
独りよがりの妄想です。
>さらにこの”相性”に言及するならもっと切実な問題として、
>センサーの画素数とMFレンズの”相性”があります。
>印象として、APS-C換算で画素数が1200万画素を超えると・・・
興味深いです。
画素数が1200を超えると、具体的には
どのような画質低下がおこるのでしょうか?
こんばんは~
返信削除先ず最初の”色乗り”についてはとりあえず置いといて、センサーの画素数とレンズ(の解像度)についてですが・・・
画素数が1200万画素を超えると,”解像感”が失われ、その結果”画質”が低下したと感じます。
この現象が、解像 ”度”の低下なのか解像 ”感”の低下なのかは正確には解像能を定量化しないといけないのですが。画素数とレンズ性能の限界については、以前より以下のような議論があります。
まずは、他のブログ
”画素数とレンズ性能の限界について”からの引用ですが、
http://hirano.sub.jp/photos/lenz.htm
簡単にまとめると、単位面積あたりの画素数の多いカメラほど、使用レンズの必要解像度が高い(つまり、専用のデジタルレンズを使う必要がある)ということです。
以上を踏まえると、高画素のカメラに、フィルム用のレンズを使うと解像が失われるということが起こり得ると考えられます。ですから、僕の経験した”画質の低下”は実際に解像”度”が失われているんだと思われます。予想はしていましたが、チョッとショックでした。
逆に、ニコンのフルサイズD700は従来の設計の古いフィルムレンズが十分使えることも、”売り”になっていることから、レンズにやさしいのは、画素ピッチに余裕のあるカメラと言えるでしょう。
一方、解像度を追求する場合、高性能のデジタルレンズを使えば、ある程度カメラの画素数が在ったほうが解像度が向上します。しかし、解像度が向上した”絵”が撮影者自身が気に入るかどうか・・・は全く別問題ですが。
ですから、フィルム用のレンズを使う場合では、レンズ性能を上回るカメラの高画素化は逆に解像”度”の低下を引き起こす場合がある・・・ということです。
最初の色調の変化も含めてこういったことが、”オールドレンズとカメラの相性” ということなんでしょうね。
実際にFlektogon 20mm F2.8を7Dで撮ってみて、解像感が全く無くて、K20D(1500万画素)でも画像が粗い感じがして、いわゆる”画質の悪い”状況でした。
このカメラの画素数に関する分水嶺が、APS-C換算で1200万画素なのではないか(必要解像能が90ではないか)ということなんです。
こうしてみると、あの645Dは3900万画素といっても、センサーサイズが大きいからレンズの必要解像能はD300よりも低いんですね~ これは意外でした。
こぎとさん
返信削除こんばんは
> 分水嶺が、APS-C換算で1200万画素
今となっては、多くの新製品がこの分水嶺を超えてしまいます。解像度と解像感の違いは、少し前のカメラ雑誌でも取り上げられていましたので、興味を持ち一読しました。カメラのセンサーの画素数はS/N比の向上とともに右上がりの傾向できましたので、こぎとさんの危惧には現実味がありますね。
今日、大学時代の同輩でNIKONのレンズ屋(写真用ではなく)になった友人とクリスマスパーティで一緒になりました。NIKONはご存じのようにD40やD3など、高画素化に一定の距離を置いているメーカーですので、どうにか「低画素数のカメラを造って欲しいよん♪」とラブコールしておきました。まぁ、NIKON機ではクラシックレンズなんて、ほぼ使えませんが・・・。近いうち(1月か2月に)、SEPTON + D3でブログエントリーを書きます。この組み合わせならば、いい結果がでるかもしれませんね♪楽しみです。
>写真用ではなく・・・・
返信削除う~ん 残念!!
もし、”その業界”なら試作品の試写も出来たりして~(笑)。
D700とD3はセンサーと画像エンジンはほぼ同一。センサーではD300とK-xは同じらしい(かなり確実)です。D300とK-xの絵の違いは、両者の画像エンジンの出力の違いなんでしょう。
SEPTON + D3で試写される場合、時間的余裕があればEosX3かNEXとの作例もワンポイントでもあればより素晴らしいと思います。
例えば、”世界のM42マウントレンズ”(写真工業)でも、”このレンズはデジタルでも十分使える”とかの記載もあるので、レンズによっても状況が変わることも起こりえると思います。
こぎとさん
返信削除こんばんは
>”その業界”なら試作品の試写も出来たりして~(笑)。
そう期待されるお気持ちもよくわかります。ただ、メーカー
というのは一様にベータ機の取り扱いついてはかなり厳重
のようで、部外者への情報漏えいは試作品とてあり得ない
そうです。そのあたりは社員教育が徹底しているとか。
親しい友人にも情報は伝わらないそうです(残念!)
初めまして。
返信削除今、ヘリオスにするか、銭田~にするかで迷ってるんですが、
機能的には??銭田~の方がいいと??思われるのですが、
いかんせんあの独特のショボいプラスチック整形とケバいコーティングが
どうも気になって手が出ません。その点ヘリオスは質実剛健と
いう感じがして好感が持てるのですが、どうしたらよいでしょうか。
考えてみたら私、外観のことばかり気にして、実際の写りのことを
ほとんど考えていないことに気づきました。でも迷ってます。
こんにちは
削除銭田~とはMC ZENITAR-M2Sの事でしょうか?
そうです。仰せの通りです。
返信削除MC ZENITAR-M2s 50mm F2です。
初めまして。
本体はPentaxのSP辺りを
使おうかと思っています。
発色の鮮やかさから言うとゼニター
かなと思うのですが、独特のボケ味
や個性的な色から言うとやはり
ヘリオスかと。
それと触感??でしょうか。
あの無骨で頑丈な造りは今となれば
なかなかありませんね。
玉数から言うともうヘリオスの方が
少なく、値段も高い気がします。
それだけに欲しい気が・・・。
こんにちは
削除MC ZENITAR-M2s 50mm F2は現代のレンズですので、Heliosと比較してもあまり意味がありませんが、「レンズに何を求めるのか」さえ決まれば答えは自ずと出てくるのではないかと思います。案外、答えは自分の中にあったりするもので、悩んでいるときが一番楽しいのではないでしょうか(羨ましい)。
Heliosはオールドレンズですが、ちゃんと写ります。
そうなんです。
返信削除まだ分からないことだらけなので、
何を言っても平気?みたいなとこがあって(笑)
あーでもない、こーでもない、をやってます。
結局、オールドレンズの個性に惹かれている
んですね。ご説明を読んで、当面はHeliosの
個性を楽しんでみようと思いました。今度はもう
少し的を絞ってお伺いできるように勉強したいと
思います。
このたびは、本当に有難うございました。
どういたしまして。
削除MC ZENITAR-M2s 50mm F2に対する印象ですが、おっしゃるとおりプラスティックボディのチープな外観を持つレンズです。どうせ安いレンズならば、中途半端にダサいよりも、徹底的にダサいほうが
使っていて楽しいのではないでしょうか?
MC ZENITAR-M2sは、よく見ると、かなりダザいレンズですので、惹かれるものがあります。
ご参考までに
どうもすみませんでした~。
返信削除ヘリオス44Mにも色々また型番があって、44と44M-6ではフレアが出るという
ことも貴ブログで初めて知りました。かなりあれは目立ちますね。そうなると44Mとか
44-3M狙いになるのかなと思いました。ロシアというかソビエトといかよくこれだけ
ZEISSを頑張って丸写し?してくれたものと感謝感心しています。結局何だかんだで
全部買うかも(オイオイ)しれません。どうもありがとうございました。感謝致します。
Spiralさん、初めまして。
返信削除私も3Mをつい最近、ebayで手に入れました。93年製のデッドストック品らしきものが20個程まとめて出品されていたようで、レア品の割には$75+送料という比較的安価で落札できました。まぁ、未使用品と言ってもロシア製の常套で、鏡胴には製造時からと思われる細かい擦れ等があり、若干フォーカスリングが重い感じの個体でしたが、レンズの状態はパーフェクトで良い買い物ができたと思っています。
この3Mの存在は、ここのBlogの記事を拝見するまで知りませんでしたので、ebayで出品中の品に目が留まったのも、この記事のお蔭です。
しかし、Little Jupiterとは言い得て妙ですよね。私、Jupter-9は持ち合わせておりませんが($100超えのレンズは私から見ると高価でなかなか手がでません。)、入手して親子っぽく並べてみたくなりました。
それでは、これからもBlogの更新、頑張ってくださいね。 とても楽しみにしておりますので。
こんばんは
返信削除Juiter-9はゾナー型ですが、helios 43-3Mはガウス型ですので、中身はまるで違うのですが、外観はそっくりで双方ともなかよくF2となっていますので、並べると親子に思えてしまいます。
これからもご声援よろしくおねがいいたします。
はじめまして。
返信削除MC Helios-44-3Mというものを初めて知りました。標準のHelios-44シリーズとまったく異なる形態で驚きました。そもそも44-3ともまったく異なっていて、どういうつもりでここまで似せた名称にしたのか興味がわきます。
私は44-3Mも44-3も持っていないのですが、MMZ製のHelios 44-2でHelios 44-3とそっくりのレンズを持っています。44-3は持っていないので不正確ですが、私の44-2と44-3はそっくりで、マルチコートの違いだけかなと思っていて、ネットを探索していたらこちらにたどりつき、44-3Mという新たな発見をしました。
ロシア製品はバリエーション多すぎて分類自体が無意味と思えることが多々ありますよね。
削除