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FED Micron 1とHelios-89 30mm F1.9 |
試写記録
Konica Hexanon 30mm F1.9(Konica Eye)
FED Helios-89 30mm F1.9 (FED Micron 1)
シャッターの壊れた2台のハーフサイズカメラ、Konica Eye(1964年発売)とFED Micron 1(1968年発売)を手に入れました。Micron 1はロシア製ですがKonica Eyeのコピーと言われており、外観も内部構造もそっくりです。どうして、ここまで似せる必要があったのか理解に苦しむところですが、たぶん設計図を作る手間を省略したかったのでしょう。Konica EYEを解体し部品1点1点を精巧にコピーすることで、設計図に頼ることなく製造ラインを確立してしまったのでしょう。
両カメラに搭載されている30mm F1.9のレンズはハーフサイズカメラ用として設計されました。Konica HEXANONは5群6枚の拡張ダブルガウス型[1]ですが、HELIOS-89は4群6枚のオーソドックスなガウス型[2]で構成がやや異なります。両レンズとも画質的にはAPS-Cセンサーのデジタルカメラで使用するのが最も相性の良い組み合わせです。ただし、イメージサークルには余裕があり、フルサイズセンサーで用いた場合でもケラレなく撮影できます。
詳しい解説はいずれ書くこととし、今回は試写記録のみを残します。後半のHelios-89の写真はオールドレンズ女子部にも所属していらっしゃるMiyu Yoneさんからご提供していただきました。
★参考
[1] コニカミノルタ製品のアフターサービス(Kenko Tokina):Konicaの歩み 1964
[2] Heliosの名称はロシア製レンズの4群6枚ガウス型につきます。これが5群6枚の拡張ガウス型ですとVOLNAの名称となります。一部に構成の亜種に対する例外もありますが、ロシア製レンズの構成と名称の対応は厳密です。
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カメラからレンズ本体を取り出したところ。これをM42-M39 ヘリコイド12-19mmの懐に沈胴させライカLマウントに改造することにしました |
Konica HEXANON 30mm F1.9
Photographer: spiral
Hexanon 1.9/30 + sony A7R2(WB:日陰)もとはハーフサイズカメラ用ですので、四隅は画質的にかなり妖しくなります |
Hexanon 1.9/30 + sony A7R2(WB:日陰)立体感が強調される感じに写ります |
FED HELIOS-89 30mm F1.9
+ sony A7II
Photographer: Miyu Yone
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Helios-89 + Sony A7II(WB: Auto) 逆光ではゴーストやハレーションが発生します |
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Helios-89 + Sony A7II(WB: Auto) |
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Helios-89 + Sony A7II(WB: Auto) |
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Helios-89 + Sony A7II(WB: Auto) |
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Helios-89 + Sony A7II(WB: Auto) |
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Helios-89 + Sony A7II(WB: Auto) |
Helios-89は逆光時にゴーストが出やすく、太陽や電球などの点光源を入れると虹のサークルゴーストが簡単に発生します。コントラストはHexanonの方が高く、色も鮮やかに写ります。