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ミノックスもどきの国産カメラから摘出した
ミノタールもどきの広角テッサー
RICOH COLOR RIKENON 35mm F2.8(Converted to Leica L39)
大晦日に家で大掃除をしていたら、コンパクトカメラのRICOH FF-1が出てきました。シャッターの切れないジャンク品です。家族が紅白歌合戦を見ている間に内蔵レンズを取り出し、デジカメで使えるよう改造してみました。搭載されているCOLOR RIKENON 35mm F2.8は広角レンズとしては珍しいテッサータイプで、しかもイメージサークルはフルサイズセンサーを余裕でカバーする設計です[1,2]。これは試さずにはいられません。直進ヘリコイドに換装し、ライカL39マウントにしました。
このカメラ自体は数年前、ヤフオクで何か別の機材を落札した際にオマケとして付いてきたものです。外観がドイツのMINOX 35EL(レンズはColor-minotar)に酷似していると指摘された歴史がありますが、実際にはRICOH側の設計・試作の方が早かったため、単なる偶然の一致として落ち着いたという経緯があります。
レンズのCOLOR RIKENONは前玉回転式のフォーカス機構を採用し、絞りはシャッター羽根が兼用するというコストダウン方式て作られたモデルでした[2]。カメラから取り外すと絞りの制御はできなくなるため、開放固定での運用となります。外部ヘリコイドに載せるとダブルヘリコイド構成になりますが、レンズ側のヘリコイドを操作すると前・後群の間隔が変化し、それに伴って描写も変わります。遠距離側では過剰補正、近距離側では補正不足となり、ボケ味やコントラストを意図的に変化させることができます。こうした“可変描写”を楽しめるレンズは貴重で、使いこなし甲斐があります。
L39マウントへの改造方法は至って単純で、冒頭の写真のようにM32-M42変換リングを鏡胴に嵌めエポキシ接着剤で固定、そのままM42-M39直進ヘリコイド(10-15mm)にマウントするだけです。翌日に元旦の北鎌倉を撮ってきました。
[1] RICOH FF-1 instruction manual
撮影テスト
コントラストは良好で、中央部のシャープネスも十分に確保されています。一方で四隅の描写はやや甘く、総じて解像力・シャープネスともに中庸といった印象です。本来、中間階調の豊かさを前提としたフィルム用途のレンズであるため、デジタル環境では中間調の情報量がもう一段欲しく、トーンの拾い方に物足りなさを感じる場面もあります。
周辺部の最外縁では像面湾曲が大きく、ピントの甘さが目立ちます。背景ボケはややザワつきがあり、硬質な表情を見せる傾向です。発色はカラーフィルム時代のレンズらしくニュートラルで癖がなく、扱いやすい色再現といえます。屋内ではわずかに光量落ちが気になることもありました。逆光耐性は良好で、ゴーストやフレアが目立つことはありません。
総じて、可もなく不可もなく、中庸な描写を示すレンズという印象です。フィルム写真のほうがこのレンズには合っていると思います。
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| F2.8(開放) Nikon Zf |
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