コレクター全般に当てはまることですが、レンズをコレクションする習性は人間の中に宿る「狩猟本能」が形を変えたものであると言われています。特に男性には古来から体に染み付いた狩猟本能があり、反対に女性には「母性本能」が残っているというのです。男性コレクターの数が女性コレクターの数よりも圧倒的に多いのは、この仮説と矛盾しません。恐らく間違いないことでしょう。
「狩猟本能」とは物欲を満たす行動原理の一種ですが、本質は自分の力を誇示するところにあります。力を誇示し、相手を服従させ、自分にとって優位な環境を構築する「闘争本能(支配欲)」の一形態なのです。レンズをコレクションし、ゆくゆくはレンズに囲まれたハーレムのような生活を堪能するのだ!「ムハハハハ・・・」、なんて夢やロマンは、元を辿れば本能に支配された行動なのでしょう。では、推理を更に発展(暴走)させましょう。
女性オールドレンズユーザーは「母性本能」に支配されているかもしれません。入手したレンズは簡単には手放さず我が子のように可愛がるのです。しかし、「母性本能」とはそう単純なものではありません。母性行動は繁殖戦略の一種ですが、霊長類では母親の体調や栄養状態が危機的状況にあるときに、しばしば育児放棄が見られます。母親は現在の子を犠牲にして将来の繁殖の成功に賭ける事があるのです。こうした習性は無視できません。もしかしたら、栄養状態のよくない女性はレンズを放棄しやすく、栄養状態の良い女性はレンズの入手に前向きになるのかもしれないからです。
画期的なアイデアを思いつきました。妻を説得し新しいレンズを手に入れたい男性諸君は、まずはパートナーを食事にでも連れ出してみてはどうでしょうか。
1月は諸事情によりブログ活動を休んでおりましたが、代わりにくだらないコラムを書きました。気が向いた頃に活動を再開したいと思います。