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オールドレンズ女子部
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オールドレンズ写真学校12月ワークショップ
今月は12月17日(日)の予定です。まもなく正式な発表と申し込みの開始が始まります。

2010/07/10

Carl Zeiss SKOPAREX 35mm/F3.4


重厚感のあるクールトーン調の色再現が魅力

 今回取り上げるSKOPAREX(スコパレックス)35mm/F3.4は西ドイツのカールツァイスが1970年代初頭に同社のICAREX 35TMやZeiss Icon SL706という名の一眼レフカメラに付ける交換レンズとして発売した。姉妹品のDynarex 135mm / F4や本ブログで過去に扱ったUltron 50mm/ F1.8とともに元はフォクトレンダー社のブランドであったが、1969年に同社がツァイス・イコン(旧西独)に吸収合併されたのを機にツァイスの手によって一眼レフカメラ用のレンズとして造りかえられた製品だ。フォクトレンダー社製のレンジファインダー機向けに造られた先代のSKOPAREXとは設計が異なる。フォクトレンダーの商標は1974年にツァイスからシンガポールのローライに譲渡され、ローライから後継品のCOLOR-SKOPAREXが発売さている。このレンズは本品と同じM42マウントの一眼レフカメラ用レンズであるが、設計には再度手が加えられている。

フィルター径:56mm(特殊), 重量223g, 焦点距離35mm, 絞り:F3.4~16, 最短撮影距離:0.3m, M42マウント用。絞りリングにはクリック感が無く、絞り羽は無段階で開閉する。ULTRON同様にフィルター部がねじ込み式ではなくバヨネットタイプなので、純正のフードやフィルターしかつかない

★入手の経緯
 本品は2010年4月下旬にeBayを介してポーランドの大手中古点から210㌦(配送代を含む総額250㌦)で購入したが、ガラス内にゴミやチリが多く清掃が必要であったため、受け取り後1週間以内に返品するという取引規定のルールに従い、1週間だけ試し撮りをした後に返品した。出品時の解説はこの業者の決まり文句「Grass Condition mint-(←光学系ほぼ新品同様). Cosmetic See Picture」である。同じ業者から過去にレンズを7本購入したが、そのうちの5本に重大な欠陥が見つかり返品ている。フードが付いていなかったりキャップがなかったりと、オークションの記述どうりに商品が届かないこともあった。レアな商品を多数そろえているが、品質管理にかなり問題のある業者なので注意したほうがよい。商品は返品発送後、僅か3日で相手方の郵便局に届き保管状態となったため、業者にメールでその事を伝え、取りに行くよう催促した。それから2週間が経過したが返金がなかったため、業者にメールで連絡をとり返金を催促し了解の返事をもらった。しかし、さらに1週間も返金がなく放置されたので、最後はeBayのBuyer Protectionサービスを発動してeBayスタッフの仲介で返金させた。

Skoparex 35/3.5(右)と姉妹品のUltron 50/1.8(左)。イカレックス用に開発された姉妹品には他にも標準レンズのテッサー50mm/F2.8、望遠レンズのダイナレックス135mm/F4などがあり、どれもデザインが良く似ている

★撮影テスト
 本品は重厚でクールトーン調のやや地味な色再現が特徴である。鮮やかさや派手さはなく、良くも悪くもツァイスらしくないレンズといえる。開放絞りからキッチリとシャープに写り、絞り込むにつれ解像感が増してゆく。ボケは硬めで開放近くでは滑らかを欠いたり崩れたりもある。なお、開放絞りでは隅の像が流れるとの指摘がある。EOS Kiss(APS-Cセンサー)で使用した限りでは全く気になるレベルではなかった。

F5.6 少しアンダー目に撮影すると重厚感が更に増す
F5.6 派手な発色は期待しない方がよい。気のせいか妙に立体感があるようにも見える
F5.6 絞り羽根の6角形が独特なボケ味を演出している
開放絞り(写真・左)では2線ボケが発生し、やや滑らかさを欠いた煩いボケ味となる
F4 一段絞れば2線ボケもおさまりボケ味は問題ない。少し結像が硬いのはシャープなレンズである証拠だ
F11 絞り込めばパンフォーカス撮影もこなす
F8 ピント面の解像感はなかなか高い

★撮影機材
EOS Kiss x3 + SKOPAREX 35mm/F3.4 + SKOPAREX/ULTRON純正ラバーフード(S56)


本品の描写に関する事前の情報収集にはたいへん苦労した。書籍や海外のWEBを調べていてもユーザーのレビューが少なく肝心なことが殆どでてこない。それだけ特徴が掴みにくいレンズということなのだろうか。

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