戦後に登場した2代目のBiotar 75mm |
被写体の背後で渦を巻く
プラナーという名の先祖の呪縛Carl Zeiss Jena BIOTAR 75mm F1.5
Biotar 75mm F1.5はZeissが戦前の1939年から1969年まで製造していた高速中望遠レンズだ。戦後に2度のモデルチェンジがおこなわれ、戦前のものまで含めると3世代にわたるモデルが存在する。温調のあたたかい発色と収差の効いた物凄いボケ味により、製造から半世紀以上が経過した今も、オールドレンズファンを魅了し続ける個性豊かなレンズとして知られている。光学系の構成は4群6枚のダブルガウス型で、Zeissの技術者のDr. Willy Walter Merte(メルテ博士) [1889--1948]により設計された。MerteはBiotarの他にも数多くのレンズの設計を手掛けている。Biotarには焦点距離の異なる58mmの姉妹品もあり、本ブログの過去のエントリーにおいてもやや詳しく取り上げている。
Biotar 75mmの光学系の断面(トレーススケッチ)。構成は4群6枚ダブルガウス型である。最後部のレンズエレメントを分厚くし正のパワーを稼ぐことで6枚構成のままF1.5の明るさを実現している
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Biotarが物凄いボケ癖を備えるに至った経緯には、このレンズの始祖にあたるPlanar(プラナー)の設計思想や、ツァイスの写真描写に対する理念が深く関わっている。ダブルガウス型レンズの原形であるツァイスのPlanar(1896年発明)は名称の由来から分かるように、像面の高い平坦性と画質の均一性を実現するという設計思想から生み出された。しかし、無理な平坦化は非点収差の増大を招き、被写体の背後のあたりに回転する像の流れ(Planarの呪い)を生んでしまったのだ。これがお馴染みのグルグルボケと呼ばれるもので、この種のダブルガウス型レンズにおいて、オールドレンズファンを狂喜させる原因となっている。グルグルボケの影響を緩和するには像面湾曲を僅かに残すという手もあったが、Planarという名の呪縛にとり憑かれたツァイスはBiotarの開発時においてもその手段をとらなかった。像面湾曲があってはPlanar型と呼ぶわけにはゆかず、「ほぼプラナー型」とか「かなりプラナー型」みたいになってしまう。まぁ、それは冗談であるが、要するにBiotarはPlanarの思想を正しく受け継いだ正統な後継製品なのである。
1939年に登場したBiotarの最初のモデルは重量感のある真鍮製クロームメッキ仕上げの鏡胴で、ボディカラーはシルバー、対応マウントはExaktaと旧CONTAXマウント、絞り機構はフルマニュアル(手動絞り)、最小絞り値はF16という構成であった。初期のロットにはガラス面に光の反射防止膜(コーティング)が無く、逆光撮影時にはフレアが豪快に発生していたようである。コーティングが施されるようになったのは戦時中からである。製造本数は僅か1411本と希少性の高い製品であった。
戦後間もなくモデルチェンジが行われ、後継品として18枚もの絞り羽根を持つ豪華な2代目のモデルが登場した。このモデルからは鏡胴にアルミ素材が採用され、軽量化が図られている。また、最小絞りがF22までとれるように変更された。鏡胴にはまるでユダヤ経の燭台のような被写界深度目盛が大きく刻印され、見やすさとデザイン性を上手く融合させた美しい外観を実現している。2代目では対応マウントにM42、Leica(L39)、PRACTINA用が追加され、EXAKTA用、旧CONTAX用までを含め、少なくとも5種のマウントに対応していた。M42マウント用のものは1948年から1954年までの間に合計数2320本が製造されたと記されている。
1950年代中盤に再びモデルチェンジが行われ、後継品となる3代目のBIOTARが登場した。鏡胴の素材は前モデルと同じアルミ合金であるが、3代目ではデザインが大きく変わり、鏡胴径もかなり大きくなっている。カラーバリエーションはシルバーに加えブラック(希少)の2種が用意された。本モデルでは絞り機構がプリセットに変わり、最小絞りがF16に戻っている。また、絞り羽根の構成枚数が10枚と少なくなっている。M42マウント用の品は1954年から1964年の間に3050本が製造された。Zeissの台帳にはExaktaマウント用の製品が1969年まで製造されたと記録されている。実に息の長いモデルだ。
Biotarにはガラス内に気泡がパラパラと含まれている製品個体が多い。これは製造時の品質管理が悪かったからではなく、均質な加工が難しい高性能なガラス硝材を使っていたためだ。悪い気はしないが、できれば気泡は少ない方がいい。
ちなみに、私が今回入手したモデルは派手なデザインを纏った2代目である。
今回入手した2代目のBIOTAR 75mm F1.5で本品はM42マウント用となる。重量(実測) 398g, フィルター径 55mm, 絞り値 F1.5--F22, 最短撮影距離 1m, 絞り羽18枚.対応マウントは少なくともM42, EXAKTA, 旧CONTAX, Leica(L), PRACTINAの5種がある
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本品は2010年のクリスマスにチェコの中古カメラ専門業者のカメラメイトから1068㌦、送料込みの総額1100㌦で購入した。商品は当初、箱付きで1200㌦にて販売されていた。出品者は値段交渉を受け付けていたので1050㌦でどうかと持ちかけたところ、1150㌦なら良いと返してきた。そこで、ここはと強気になって、送料込みで1100㌦ならどうかとカウンターオファーを返してみたところ、しばらく沈黙。こりゃ、他者の手に渡るかなと諦めかけたところ、次の日の夕方に連絡があり、私のレンズとなった。他にも7件程交渉履歴があったようだが、円高パワーの波に乗り、自分が最高額の交渉をしたようである。ちなみにカメラメイトは店のWEBから即決価格で注文する方が1割程度安く購入できる。カメラメイトのカウンターオファーを呑むくらいなら最初から店のWEBで購入するわい。商品の状態は「A+(Like New)/使用感なし」。この状態で、しかもM42マウントの製品はなかなか出てこない。カメラメイトはそこそこ名の通った店だし、何か問題があれば返品対応も確実なので(実は過去に数回返品した経緯がある)、安心して購入することができた。流通している品の多くがEXAKTAマウントで相場は800㌦から1000㌦位である。M42マウントの品は希少性が高いので、本来はもう少し値が張ると思われるが、流通量が少ないので相場は不明だ。
補足:その後、相場はかなり上昇し、2014年10月現在で状態の良いM42マウントのモデルにはebayで1900ドル(20万円程度)の値がついている。
★撮影テスト
本品の描写の特徴はオールドツァイスらしい温調な発色と、後方アウトフォーカス部で顕著に発生する名物のグルグルボケだ。これを如何に生かすかが、このレンズを使いこなす際のポイントになる。ピント部には芯がしっかりとあり、フォーカスがスッと合うところは如何にもツァイスらしい。球面収差の補正タイプが完全補正型のようで緻密で結像に甘さは無い。ハロやコマはよく補正されており、開放からスッキリとヌケの良い画質である。階調描写は軟らかく、夕方の海岸などで使用すると実に美しいトーンがでる。ピント面後方のグルグルボケに加え像面の平坦性が高いので、前方では放射ボケが出るはずであるが、今回の撮影結果からは検出できなかった。
私的には、このレンズは高スペック(大口径)すぎて使いづらい印象を持っている。被写体との距離によっては像の破たんが大きく、リアリティに欠ける写真になってしまうからだ。大口径レンズには現実空間の一部を非現実な要素によって置き換える強い力(魔力)があり、そこが最大の魅力なのだが、写真である以上は人に理解できるレベルをキープし越えてはいけないラインの内側にいなければならない。ところが、ビオターはそのラインを簡単に越えてしまう。半分現実、半分非現実くらいならまだ理解(共感)できるが、ビオターで撮ると現実空間の大半を非現実の世界に持ってかれてしまうのだ。このレンズには強い魔物がすんでるのであろう。踏みとどまれるかどうかは使い手の力量にかかっているわけで、開放では被写体との距離が問題になる。撮影の際は被写体から一定の距離を保ち続けなければ、かんたんにとり憑かれてしまうだろう。ビオター75mmは明らかに上級者向けのオールドレンズといえる。
私的には、このレンズは高スペック(大口径)すぎて使いづらい印象を持っている。被写体との距離によっては像の破たんが大きく、リアリティに欠ける写真になってしまうからだ。大口径レンズには現実空間の一部を非現実な要素によって置き換える強い力(魔力)があり、そこが最大の魅力なのだが、写真である以上は人に理解できるレベルをキープし越えてはいけないラインの内側にいなければならない。ところが、ビオターはそのラインを簡単に越えてしまう。半分現実、半分非現実くらいならまだ理解(共感)できるが、ビオターで撮ると現実空間の大半を非現実の世界に持ってかれてしまうのだ。このレンズには強い魔物がすんでるのであろう。踏みとどまれるかどうかは使い手の力量にかかっているわけで、開放では被写体との距離が問題になる。撮影の際は被写体から一定の距離を保ち続けなければ、かんたんにとり憑かれてしまうだろう。ビオター75mmは明らかに上級者向けのオールドレンズといえる。
F8 sony A7 digital(AWB)階調は軟らかく、こういうシーンにはとてもいいレンズだ |
F1.5(開放) Nikon D3 digital 今度はグルグル花。友人達から「なにこれ!凄い!」と言われ、注目度満点だった
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F1.5(開放) sony A7 digital(AWB) この壊れっぷりは、超大口径レンズならではの開放描写だ |
F4 Nikon D3 digital (AWB) もともと温調な発色なので白熱灯光源下で撮影すると温かみが更に引き立つ
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F1.5(開放) Nikon D3 digital 開放絞りでもピント部は緻密で甘さはなく、高い要求さえなければ充分に実用的な画質だ
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F1.5(開放) sony A7 digital(AWB) 開放でも中央は高解像で良く写る |
F2 sony A7 digital(AWB) ヌケも良い。でも私的には何か違和感が残る。大口径過ぎるとリアリティが欠け始めるのであろうか・・・ |
F? Nikon D3 digital(AWB) Biotarのボケ味(グルグルボケ)を利用した作例。木の葉の隙間を通ってこちら側に漏れてきた光が、グルグルボケの効果で変形し、木の葉の様な形の浮遊体を生みだしている。オモロイので下に拡大写真も示す
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木の葉状の浮遊体を拡大したもの。緑と白は色の相性の良い組合せなので、こういう使い方ができるとわかったのは一つの成果だ。
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F1.5(開放) sony A7 digital(AWB) もうピントなんて合わなくったっていい |
F1.5 Nikon D3 gidital (AWB) 開放絞りで前方の暗い枝葉をボカしてみた。森の小道を抜けるような作例にしたかったのだが、上手くゆかずにこうなった
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F2? sony A7(AWB) 軟らかい階調描写がたいへん美しい |
★撮影機材
Nikon D3 + Biotar 75mm F1.5
フード: B&W 55mm T メタルフード
フード: B&W 55mm T メタルフード
Biotarの描写から明らかなように、ツァイスはグルグルボケを深刻化させてまで像面の平坦化に拘った。これはある意味でボケ味を軽視していたか、あるいは全く認識していなかったと思われても仕方のない設計方針であった。かつてのヤシカの技術者はこの点を見逃さなかったようである。
ヤシカは1973年から1974年にかけて、ツァイスとの業務提携に向けた最終交渉を進めていた。ヤシカのエンジニアはツァイスから、MTF特性に基礎を置く新しい設計技法など、最先端の技術を伝授されていた。しかし、それらの大半はピント面の画質に偏重したものであったため、ヤシカのエンジニアは「ボケ味」に対してツァイスがどういう認識を持っているのかと詰め寄ったのだ。ツァイスの側は「ボケ味」という得体のしれない観点に困惑し、苦悶の返答を余儀なくされたと言われている。
この出来事が何故、日本のカメラファンの間で今でも語り継がれているのかと言うと、音楽にしても芸術にしても「余白」や「間」という副産物を虚無として恐れ、原稿用紙には余白を設けないといった欧米文化の人々が、アウトフォーカス部にどれだけ強い認識を持っていたのかを問う、一つの象徴的な出来事だったからである。「ボケ」の英語訳はBokehであり、日本発祥の英単語である事はよく知られている。裏を返せば、それに相当する適切な言葉や表現が欧米文化には生まれなかったわけで、かつて欧州で発展した写真工学においても、「ボケ味」に対する配慮が欠落していたのは極自然なことなのであろう。現在の写真用レンズは高級品から廉価品にいたるまで、穏やかなボケ味を普通のことであるかのように実現している。幸か不幸かわからないが、Biotarの力強いボケ味は現代のレンズには備わっていない個性豊かな描写特性となってしまったようである。
こんばんは。崖っぷちの魔術師です。
返信削除うーん、今度はパンカラー 80mmf1.8ですか。
グルグルボケすさまじいですねえ。私も一時はCZJ古玉の個性
的なボケ味に深くはまりましたが、今はちょっと症状が落ち
着いて来ています。
と言いつつ、実は私も明るい中望遠が一本欲しくて探してま
したら、何とヤフオクでパンカラー 80mmf1.8を発見。がん
ばってみましたが最後の最後に持って行かれました。(^^;)
でも冷静に考えたら落とせなくてよかったです。手入れする
だけでかなりかかりそうなボロ玉でしたので。かわりにその
半値でズミクロン50mmが手に入りましたとさ。(笑)
こんばんは
返信削除そうですか。私はいま、症状真っ盛りです(笑)。
パンカラー80mmは、とても緻密な描写の切れる
レンズだときいたことがあります・・・。
BIOTARの設計を捨て、後に新しいガラスを
用いた新設計によって生みだされたのが
このレンズだと本で知りました。
ズミクロンもいいレンズですね。設計的にはF1.5
であってもおかしくはない構成で、余裕があると言われ
ています。
私はASTRO BERLINの40mmのガウスが
気になりだしました。でも、BIOTARを
手放さないと経済的に今は無理です。
先日、店長と呑んだ折に、これは!という一本で
話題になり、ヤシコンのプラナー100mm F2を
奨めていました。透明感のある素晴らしいレンズ
だそうです。いつか手に入れてみたいものです。
魔術師さんもどうですか・・・。ではでは。
初めて投稿します。
返信削除パンカラー80mmはかなり良いレンズです、ですが最近の値段は上がりすぎてます(良さげなもので500ユーロ!)。で同じレンズでプラクチカール80mmを探せば少し安く見つかります、どのみちアダプターを介して使うのですから同じでしょう。それにプラクチカールのバヨネット用のほうが最短撮影距離が短いのです。M42用のは0.83mで、プラクチカールは0.65mであります、こちらのほうが便利です。
私のビオター75/1.5は戦前の1943年製でコーティングは無いものですがあまりぐるぐるぼけが出ないようです、使い倒してないので何とも云えませんけど。eBayで$800でありました。
Kojiさんこんにちは
返信削除最近はどのオールドレンズも相場が高騰気味で
なんだか手が出しずらいです。
Biotarも相場はついに1000を超えてしまいました。
EXAKTA版が1050㌦辺りで売られているのを目にします。
凹Ultronは600㌦超えがあたりまえですし、
最近の相場はどうなっちゃったんでしょうかね。
1st Biotarとは、これまた珍しいレンズをお持ちですね。
グルグルボケが出ないということは設計が異なる
のでしょうか。不思議です。
Kojiさんへ
返信削除なるほどPTAKTICARを確認しました。
eBayで先ほど見たものは80mm F1.8で
300ドル台後半でした。他にも50mm F1.4
なんてのもありました。
光学系もついでに本で見てみましたが、前群の
数枚が独特な形状のカーブを描いていて
面白そうですね。ありがとうございます。
魔術師さんへ
ダブルガウスからの発展形ですが
BIOMETAR 80mmなんて中望遠も面白いかもしれません。
世の作例を見る限りでは凄いキレるレンズに思えます。
ではでは
ええそうですね、ってパンカラー80mmのことです。トロニエ博士がガウスタイプの前群張り合わせをスプリットした代わりにパンカラー50mmもそうですが後群をスプリットした様です、これはメイヤー社のプラズマット系を模したのかも知れません。マクロプラクチカール55mmも同じです、後群スプリット型です。
返信削除プラクチカール50mmは前期型(レンズの横に名前が記されています)と後期型があります。前期型のほうが沢山作られたらしいのでeBayに出るヤツはたいていこれです、ボケが開放でワイルドです。33cmまでよれます。後期型は開放からシャープです、おかしな事に前期型がイエナの純正品ですが後期型はマイヤーが作ったものです(ペンタコン社ですが)。前期型は皆かなり黄色に変色してます、多分ソリウムを使ったらしいです。ちなみにこの前期50/1.4はペンタコン社のパンカラー55/1.4の流れをくむようです、設計者はEberhard Dietzschです。
今朝イヌの散歩についでに実験してみましたところ、前期のビオター75/1.5
でもぐるぐるぼけがでました。よかったよかった。これを見たくて買ったのでした(アホな私)。
(ちなみにURLの記入欄に確かなアドレスを入れてもエラーになりますね。URL末尾のトップレベルドメイン名が不正です、といわれました。)
参考になります。私も先ほど「東ドイツカメラの全貌」で
返信削除確認しました。恐らくKojiさんもお持ちの本なのかと
思いますが、確かに80mm/F1.8のプラクチカールは
後群側のスプリットでした。お騒がせしました。
本の中の50mmF1.4のプラクチカールのレンズ形状が
非常に印象的で、興味深々です。お話も参考になります。
>これを見たくて買ったのでした(アホな私)。
私も同類。
>(ちなみにURLの記入欄に確かなアドレスを
>入れてもエラーになりますね。URL末尾の
>トップレベルドメイン名が不正です、
>といわれました。)
えーと???すみません。
どの部分の話をなさっているのでしょうか。
本ブログの事でしょうか?
もう少しだけ詳しくお願いいたします。
え〜とですね、コメントを投稿のときコメントの記入者:プロフィールを選択...で名前/URLを選ぶと2つの空欄が出てきます、上に名前の欄は問題なく下のURLの欄に例えば私のhttp://www.pbase.kkawakamiを記入してもエラーになります。http://をのぞいても最後に/を着けてもどちらの組み合わせでもダメでした。
返信削除たいした問題で無いので文句を云う筋合いでも無いのですが、エラーが出ると職業柄このプログラムはどうなっているんかいなと思うのであります。あははは
Kojiさん
返信削除> 例えば私のhttp://www.pbase.kkawakamiを記入しても
> エラーになります。http://をのぞいても最後に/
> を着けてもどちらの組み合わせでもダメでした。
もしや!アドレスのミスタイプではありませんでしょうか?
ためしに、上のアドレスを直接、ブラウザのURLに
入力してみましたが、HPは表示されませんでした。
代わりに下のアドレスで再度トライ。
入力してみたところ、見事にHPが表示されました。
http://www.pbase.com/kkawakami/
そこで、今度は表示に成功したURLで
掲示板にコメント投稿したのが本状です。
読み込みに失敗するアドレスの場合、掲示板への
投稿が不可能になる機能が付いているのではないかと
思います。
そういえば.comを入れるのを忘れてました。大失敗!
返信削除時々(ちゅ〜かかなり)馬鹿をします、今後もよろしく。
魔術師です。(^^)
返信削除>これは!という一本で話題になり、ヤシコンのプラナー
>100mm F2を奨めていました。
ヤシコンのMakro Planar100/2.8(AGE)は私の手元にありま
すが、店長さんのお薦めは100mm F2ですか~。試してみたい
ですね。でも、マクプラがあるからなあ…。
>BIOMETAR 80mmなんて中望遠も面白いかも
なるほど。検索して写真家・ライターの澤村 徹氏の作例を見ま
したが、これはすごく切れてますね。フォーカス部のキレもさる
ことながら、色ノリ、ボケ味すべてに安定した描写力…。Penta
con6マウントならティルトアダプタ遊びもできますし。(笑)
魔術師さん
返信削除> なるほど。検索して写真家・ライターの澤村 徹氏の
> 作例を見ましたが、これはすごく切れてますね。
> フォーカス部のキレもさることながら、色ノリ、
> ボケ味すべてに安定した描写力…。Pentacon6
> マウントならティルトアダプタ遊びもできますし。
そうなんです。私も最近、作例にシビれ、
CZJ Biometar 80/2.8のM42用を
手に入れてしまいました。入手してわかったのですが、
M42用はミドルフォーマットのPENTACON 6用と全く
同一の光学系だったのです。M42用とは名ばかりで、
P6マウントのレンズに最初からP6-M42マウントアダプター
が被っているだけなのです。
澤村 徹氏と言えば、5月30日に新しい本
「オールドレンズライフ」が出ますね。
早速、ネット書店で予約しました。澤村さんの本は
読みやすいうえにハイセンスなので愛読者です。
今度の本も面白そうな予感・・・。
ではおやすみなさい。
魔術師です
返信削除SPIRAL さんに教えていただいたPENTACON 6用CZJ Biometar
80/2.8を探していましたら、偶然にもパンカラー 80mmf1.8を
ヤフオクとカメラキッズで同時に見つけてしまいまして(ちょっ
と悩んでる隙にカメラキッズの方のは消えましたが)、ヤフオ
クの方で何とか競り勝ちました。
え?値段?恐ろしくて言えません…あははは。(^^;)
以上報告まで。
魔術師さんへ
返信削除うほほ。そのパンカラーですが、今日たまたまヤフオクで通りすがりに目撃しちゃいました。たしかに覚悟の必要な額でしたね~(笑)。いいレンズですから今後も価値は上がり続けると思います。描写についても、いろいろ教えてくださいね♪。落札おめでとうございます。
私はといいますとSkopagon 40/2の落札に失敗しました。このレンズ700㌦もしたっけなぁ~。唖然としました。
sipralさんへ
返信削除うは~!目撃されてましたかっ!(笑)
素直に昨日カメラキッズでポチっていたらこんなことにはな
らなかったんですけど…。ま、いいんです。いずれは欲し
かったレンズですから。後は私の5DIIでミラー干渉しないこ
とを祈るだけです。ダメだったら違うボディで使います。
>今後も価値は上がり続けると思います。
これ以上値段が上がったらもう手が出ましぇ~ん。
Skopagon 40/2がeBayで700㌦以上?…こっちもすごい。
魔術師さん
返信削除5Dでのミラー干渉は以下のWEBが参考になります。
http://www.panoramaplanet.de/comp/
残念ながら僅かにヒットする模様ですが、
削るなどの加工で回避は可能だそうです。
フルサイズにこだわるのでしたら、
PENTAXの銀塩やAlpha 900では問題ないのかも
しれません。
魔術師です
返信削除ミラー干渉の件わざわざ調べていただきありがとうございます。
自分でも見に行ってみましたが、5Dでミラー干渉があると言うこ
とはたぶん5DⅡでもだめなんでしょうねえ…。レンズが届いたら
試してみます。
削るのやったことありますが、今回はやりたくないよ~っ!
魔術師さんへ
返信削除5D2でもあたるのかとおもいます。もし
削るのでしたら、noctoにノウハウが
あるようですので、相談されてみるのも
よいかもしれませんね。高価なレンズ
ですので。。。
魔術師さん, Kojiさん
返信削除こんばんは。
最近、ベス単ですごくいい作例を見つけました。
フィンランド人のサイトのようです。
http://galactinus.net/vilva/retro/index.html
の下方に樹木を写している作例があり、キャプションに
Canon EOS 350D with a VPK Meniscus Achromat (1915)
と記されている写真です。手前は明らかに写真なのに、
奥は完全に絵画です。こういう作品を自分でも
撮ってみたいものです。
魔術師です
返信削除サイト見に行ってきました。確かに奥は完全に絵画ですね~。(^^)
さすがはベス単です。他の画もなかなかに味わい深い。
spiralさんのベス単の作例がこのブログを飾る日も近いかな。(笑)
こんにちは~~
返信削除たしか、Nikonのレフカメラでは、M42のレンズは無限遠フォカスできないはずですよね?Spiralさんはどうやってこの不利点を…
裏技を使います。先人たちの生み出した知恵ですので、私がWEB上にアップすることはできません。ネットで検索しても出てこないと思います。オールドレンズの分解や改造に長けている人の間では、よく知られている方法です。あくまでも裏技ですので、ご容赦ください。ヒントだけ申しますとマージンを切り詰めるだけで、ドライバ1本で5分もあればでき元にも戻せる非侵襲の改造です。補正レンズは使用しません。レンズをバラせる人でないと戻すのに苦労するかもしれません。
返信削除四半世紀ぶりにM42熱がぶり返し、あちこち巡るうち、貴サイトに辿り着きました。
返信削除いきなり長文のコメントをする無礼、平にご容赦を!
ヤシカとツァイスの業務提携のクダリ大層面白く拝読しました。
spiral様が如何なる経緯でこの件をお知りになったか存じ上げませんが、
70年代末、自分が元ヤシカ(富岡光学?)関係者から聞いた話と符号する点が少なくなく正に"目から鱗"。
この方はツァイスと業務提携しさまざま向こうとやりとりしていた頃までヤシカ(富岡光学?)に在職し、その後、
東芝系の技術計算を主に行っている会社に移りました。
自分はこの東芝系の会社に出向している時、この方の下で働いておりました。
一緒に筑波に向かう車中、次のような話を聞き、今の今迄引っかかった儘だったのです。
「あいつら、試作品とやらを持って来やがったけど、ヒデーのなんの。
あんまりヒデーんで突っ返してやった」
あいにく、どこがどう"ヒデー"のか聞きそびれましたが、その後、ZeissT*レンズは神格化されるほどの評判を呼び、
いまだにY/C用ZeissT*レンズを惜しむ声こそあれ、
悪い話は今回spiral様のブログに接するまで聞いたことがありませんでしたので30年余引っかかった儘だったのです。
spiral様のブログを拝見し、"どうやら非点収差の大きさってことだったんだナ"と合点した次第です。
因みに、彼に「よいレンズとは?」と訊ねた時に返って来た答は実に意外なもので、
「歩留まりの良いレンズ」とのこと。
彼の下では、我々出向社員を含め、さまざまな解析業務を請け負っておりましたが、
彼の直接の指揮の下、リコーのKマウントレンズの光線追跡などもやっておりましたね。 (←自分が担当ではない)
汎用機を使って光線追跡し、スポットダイアグラムをXYプロッタで紙に打つんです。
今じゃ、PCを使いGAなどで最適パラメータを雑作もなく求めることが出来るそうですが、隔世の感があります。
ところで、MC Pancolar 1.8/80:
自分も26年前に新品で入手し大いに愛用しておりましたが、手放してしまいました。
>"50mmF1.4のプラクチカール":
これは入手したことも目にしたこともないのですが、当時Jenaの光学製品(主に双眼鏡)を扱っていた方から
"JenaReview"なる英文の広報誌に、このレンズの断面形状は勿論、
使われている硝材やコンピュータによる解析結果などを含む興味深いレポートが紹介されているのを想い出しまた。
この資料、今も手許にあります。
貴重なコメントありがとうございました。ヤシカとツァイスの業務提携の情報は私も人伝で聞いたことでして、私なりに感じたことや考えたことをトッピングしています。おそらく「コンタックスとツァイス・イコンの肖像」の出版に関与した方々なら知っていることではないかと思います。
返信削除良いレンズは「歩留まりの良いレンズ」ですか。考えさせられますが、いいものを設計しても製造力が良し悪しを支配してしまうのでは、設計者泣かせですね。
プラクチカールの貴重な資料をお持ちのようですね。50mm f1.4はなかなか面白そうな設計だったという覚えがあります。イエナレヴュー、機会があれば一度目にしてみたいものです。謎の多い富岡光学の関係者にもいつか出会えたら...質問してみたいことが山ほどあります。
毎日寒いですが、お体にお気をつけください。
いきなり引っ張って恐縮です。
返信削除返信などのお気遣い無用で願います。
spiral様のブログを拝読し、長年の謎が7割方解けた気がしたのですが、また新たな疑問が生じて来ました。
Zeissの技術者と日本の光学技術者の遭遇は、ヤシカ・富岡光学が初めてゞはなく、
それ以前に旭光学(=後のペンタックス→ペンタックスリコー)とは緊密な関係があり、
共同でレンズ開発をしていたことは御存じかと思います。
向こうに派遣された旭光学の責任者の名は忘れてしまいましたが、Zeiss側はかのグラーツェル。
例の"SMC TAKUMAR 3.5/15"、"SMC-P 2/28"は両社からほゞ同じ設計で製品化され、
なかでも旭光学の"3.5/15"に使われた非球面レンズエレメントはZeiss製だそうです。
研削ではなく、当時としては珍しい複合非球面。 (←後に球面化)
旭光学の"SMC-P 2/35"もその協力関係で出来た成果と聞いております。
これらのレンズ、全て使ったことがあり、手許には旭光学の3本しか残っておりませんが、
最新のデジイチに装着しても十分な性能を誇っています。
"3.5/15"の歪曲は最新レンズに比べ大分ヒドいですが、超広角レンズとしては合格ライン。
旭光学繋がりの余談になりますが、"パンコラー1.8/80"に関して、、。
PENTAXのSMC-FA 1.8/77 Limited:
なんでも、写真家の大竹省二氏から「(クダンの)"パンコラー1.8/80"のような描写のレンズを作れ!」
と言われ設計したものだと、設計者から直接伺いました。
七宝焼で出来たフィンガーポイントの翡翠色は"竹"に因むんだそうです。
80mmではなく敢えて77mmとしたのは、設計者の祖父が横浜の和菓子で、
最中(もなか)に刻印された"喜"の草書体が"七十七"に因んだんだとか、
この祖父が喜寿だったんだとか、そんなようないきさつであったように記憶しております。
"Jena Review":
資料をお目にかけたいのはヤマヤマですが、メアドなど個人情報をやりとりせねばならず、
spiral様に御迷惑をかけることになりかねません。
自分がブログでもやっていればそこのアップするのが一番なんでしょうけど、、。
私の方こそ、まだレンズ遊びをはじめて3-4年、興味ばかりが先行し無知の無鉄砲で書いておりますのでいろいろ貴重な情報を教えていただき、知らないことばかりでおどろいています。いろいろな方との交流や情報提供が支えになっています。今後ともよろしくお願いいたします。
削除ペンタックスの技術者がグラーツェルと交流していたのですね!これは調べる価値のある情報です。何か参考になる書籍などはございますか?無いからこそ教えてくださっていることは重々承知ております。WEBにはそれらしき情報が掲載されていますが、単なる「噂」として扱われています。
77mm F1.8が和製パンカラーだったとは、これも目から鱗です。早速、私の地元横浜の最中から当たってみたいと思います。77mm F1.8の事を最中の製造元にお伝えし、レンズとお菓子のコラボレーション記事が書きたいです(冗談抜きで)。
イエナレヴューの件、感謝いたします。私のメルアドは公開しております。
M42spiral@gmail.com
となります。年末はお忙しいでしょうから、お手透きの際に送っていただければ充分です。