マニアのバイブルと言われるキングスレークの名著「写真レンズの歴史」には珍しい設計構成のレンズが数多く登場している。この本に目を通すと、現代へと通じるレンズ設計の歴史が紆余曲折を繰り返しながら、大きなうねりの中を少しづつ前身してきた様子を知ることができる。テッサーやダゴールのように大きく成功し本流となったレンズもあれば、試行錯誤の過程の中で忽然と生まれ消えていったレンズもある。キングスレークの本の素晴らしいところは歴史の表舞台で大きく活躍したレンズの情報だけでなく、マイナーな位置づけながらも特徴を放つレンズの情報まで数多く収録している点である。歴史の淀みを漂う珍レンズ達。本ブログでは数回にわたり、キングスレークの本の中に掲載されている珍しい構成のレンズを取り上げ紹介したい。掲載予定のレンズを列記する。
- Steinheil Gruppen-Antiplanet
- Rodenstock Heligonal
- R&J Beck Isostigmar
- LEITZ Elcan
- Aldis Uno Anastigmat
- Dallmeyer Stigmatic II
- Hugo-Meyer Doppel Plasmat
- Ernemann Ernostar
spiralさん、これは興味深いレンズたちが登場しそうですね。楽しみです。
返信削除当たり前のように写ったり、またその逆もありそうですから、余計に楽しみが増します。
上手くレンズの個性を引き出せるとよいのですが・・・。ちょっと不安です。
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