おしらせ

 
イベント案内
オールドレンズ写真学校ワークショップ
9月3日(日)場所はアクアパーク品川 申込制:定員15名(間もなく定員オーバーとなりキャンセル待ちに入るそうです) 詳しくはこちら スタッフとして参加予定です。

オールドレンズxポートレート写真展2
9月16日(土)―9月18日(月・祝)場所は学芸大前 こちらも関連ワークショップですので、お知らせいたします。詳しくはこちら

オールドレンズ写真学校ワークショップ
9月23日(土)場所は巾着田 申込制:定員15名(既に申込が続々と入っているそうです。最近、定員オーバーが多いので申込はお早めに) 詳しくはこちら
スタッフとして参加予定です。


2015/12/05

「オールドレンズx美少女」の出版記念イベントおよびモデル撮影会*


「オールドレンズx美少女」の出版記念イベント
およびモデル撮影会

写真家・上野由日路氏が執筆された「オールドレンズx美少女」の出版記念イベントが11月29日に自由が丘にてブリコラージュ工房NOCTOの主催で開かれました。イベントには「オールドレンズライフ」などの著書で有名な澤村徹さんや、「オールドレンズの新しい教科書」などの著書で知られる鈴木文彦さんら豪華な顔ぶれが駆けつけ大いに盛り上がりました。上野さんが出版された本については本ブログでも過去にこちらの記事で取り上げています。


祝賀パーティでは何と私が祝辞のスピーチを述べる大役を担うことに(大汗)。そして、パーティの後にはジョイント企画としてモデル撮影会が開催されました。自然光を生かしたハウススタジオで5人のモデルさんを4か所のロケーションで撮るというもので、今夏に鎌倉で行われた和モデル撮影会の続編という位置づけです。ここでの私の役割は撮影班(第1班)を引率し5人のメンバーを4か所のロケーションに誘導することでした。引率の合間に私も撮影をさせてもらいましたので、撮影に用いたレンズと写真をご紹介したいと思います。

1本目に使用したのはシネマ用レンズやズームレンズのパイオニアメーカーとして名高いフランスのアンジェニュー社が1942年から1958年まで生産した35mmスチル撮影用の明るい標準レンズのAngenieux Paris Type S1 5cm F1.8です。同じ班で撮影会場を巡回したKさんのご厚意により使わせていただいたレンズです。
Angenieux Paris Type S1 5cm F1.8 ALPA ALITAR用をLeica-Lマウントに改造したもの。最短撮影距離 1m, 製造期間 1942-1958年, 6種類のマウント規格(ALPA /LEICA /CONTAX/ RECTAFLEX/ EXAKTA/ M42)に対応する製品モデルが市場供給されています。


Angenieux Type S1 50mm F1.8の構成図。公式カタログからのトレーススケッチ(見取り図)。構成は4群6枚のダブルガウス型
レンズの鏡胴は上の写真にあるようなブラウン色でしたが、本来はブラックだったものが色落ちして、こんなにも美しいペイントカラーに変化したのだそうです。ちなみに中古市場に出回っている製品個体は様々なレベルで色落ちしており、あたかもカラーバリエーションがあるように思えてしまいますが、元は全て同じ色でした。レンズの構成は4群6枚の典型的なダブルガウス型です(上図)。このレンズが登場したのはダブルガウス型レンズがまだ発展期だった頃で、この種のレンズの持病と言われるコマ収差の補正が大きく進歩したのは、これよりもだいぶ後の事です。開放ではフレアを伴う柔らかく繊細な描写を堪能することができます。撮影結果を何枚かご覧ください。

F1.8(開放), Angenieux Type S1 +Sony A7(AWB): やはり開放ではオールドガウスに特有のモヤモヤとしたコマフレアが出ており、柔らかい描写となっています。逆光撮影時にハレーションが出やすいのもこのレンズの特徴ですが、ゴーストが出にくいうえに発色が濁りにくいので、画として破綻することがありません。とても使いやすいレンズです


F2.8,Angenieux Type S1 +Sony A7(AWB): 1段絞ると急にヌケが良くなりシャープな像となります。背後のボケは硬めのテイストで2線ボケ傾向もありますが、これは球面収差の膨らみをたたき解像力を向上させるための反動ですから、折り込み済の描写傾向です。艶やかな質感表現のできるレンズです
F2.8,  Angenieux Type S1 +Sony A7(AWB): 階調はシャドー部がよく粘る印象でトーンがとてもなだらかにでています。作品創りにはもってこいの素晴らしいレンズだと思います。レンズを使わせてくださったKさんには大変感謝しています



続いて2本目に使用したのは世界最古の光学機器メーカーとして名高いフォクトレンダー社が1951年に登場させたNokton 50mm F1.5(プロミネント用)です。当時このクラスの明るさのレンズにはNoktonのようなスッキリとヌケの良い開放描写を実現できるものがありませんでした。Noktonはたいへんヒットしたレンズで、1958年までの8年間に少なくとも81611~85073本もの数が生産されたと記録されています。積極的に開放撮影を実践してみました。こちらも撮影結果を何枚かご覧ください。
F2, Nokton+Sony A7(AWB): とても良く写るレンズです。少しアンダー気味にとっていましたが、どういうわけかアップロードするとトーンが粗くなるので、階調全体を若干持ち上げました


F1.5(開放), Nokton+sony A7(AWB): Noktonの開放描写は完全に実用的です

F1.5(開放), Nokton+Sony A7(AWB): 開放でも質感表現は力強いです。厳しい逆光にさらしていますが、見事に耐えてくれました





NOCTO主催のモデル撮影会は今後も年2回程度のペースで定期的に開催されるそうです。オールドレンズつかいが集結し、情報交流の場としても十分に魅力のある会合です。とにかくモデルさん達が素晴らしいので、ご興味のある方は、ぜひとも足を運んでみてください。

4 件のコメント:

  1. spiralさん、お久しぶりです。
    この2本はやっぱりさすがというところですね。
    ポートレートには抜群の雰囲気を表現してくれそうです。

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  2. lense5151さん
    こんにちは。
    この撮影会でわかったことは、高価なレンズにはそれなりに理由(魅力)があることと、この手の会合に集まる人にはα7シリーズの使用者が非常に多いことです。

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  3. 私もα7シリーズのユーザーで、やっと人様並みというところで安心しました。(笑)
    最近は、さてどんな道(沼)にはまろうかと"苦悩"していますが、なかなか見えてきません。
    ばかばかしい苦悩です。(笑)

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  4. A7って、この手の信仰集団に必須のアイテムのように思えてきました。
    そして、彼らの活気を一手に煽り束ねるNOCTO教団なのかSONY教団なのか・・・(笑)

    はまる道を選ぶのは苦悩かもしれませんが、
    はまること自体は苦悩ではありませんから、
    レンズの方もまだまだ楽しんでくださいね。

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