マクロキラーは今日のマクロレンズの原型となるレンズである。鋭くシャープな解像感、濃厚でクッキリとした発色、軽くて小さな美しいボディが魅力。熱狂的なファンがいる
「マクロの殺し屋」ではございません
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倍率の大きい特殊なレンズを用いて花や虫など小さな被写体を大きく拡大する撮影方法をマクロ撮影という。いわば顕微鏡をカメラ用のレンズで実現するようなものだ。今回とりあげるのはマクロ撮影用レンズ(マクロレンズ)の始祖として名高いキルフィット社のマクロキラー40mm。このレンズは1955年に発表され、世界初の一眼レフカメラ用マクロレンズとして話題を呼んだ製品だ。製作者はドイツHöntrop出身のHeinz Kilfittで、彼の名はRobotという名の個性的なデザインのスパイ用カメラをデザインしたことでも知られている。Heinz Kilfittは1941年にドイツ・ミュンヘンの小さい工場を買収し、光学・精密機器の生産を始めた。1947年に欧州の小国リヒテンシュタインで会社を創設すると、レンズの生産やカメラの生産を行うようになった。その後、会社はミュンヘンに移転するが1966年に米国のズーマー社に身売りし、キルフィット自身は一線から身を引いている。マクロキラーには幾つかのバリエーションが存在し、初期のリヒテンシュタイン製、これとはデザインが若干異なるドイツ・ミュンヘン製、米国ズーマー社製のマクロズーマター銘がある。今回入手したマクロキラー40mmはリヒテンシュタインで製造されたもので、前玉枠の銘板には当初の社名「Kamerabau-Anstalt-Vaduz」のロゴが入っている。
焦点距離/開放絞り値:40mm/F2.8, 最短撮影距離:10cm, プリセット絞り(絞り値:2.8-22), プリセット後は無段階での絞り設定となる。マウント部に絞り連動ピンはついていないので、ピン押しタイプのマウントアダプターを用いる必要性はない。フィルター径:29.5mm, 重量(実測値):144g, 本品はリヒテンシュタイン製でM42マウント用(純正)の仕様。
マクロキラーには2つのラインナップが存在する。撮影倍率が1/2でシングルヘリコイド仕様のモデルEと、等倍でダブルヘリコイド仕様のモデルDである。撮影倍率が大きい程、より小さな物がより大きく撮影できることになる [注1]。モデルEとモデルDの差異はヘリコイドの繰り出し長のみであり光学系は同一、シャープな写りに定評のあるテッサー型の設計である。モデルDにはエクステンションチューブ(接写リング)が1つ余分に内臓されていると考えればよいのだろう。対応マウントはM42以外にエキザクタ、アルパ、コンタレックス、レクタフレックスがある。これらの対応マウントをM42用に変更できる交換改造マウントが存在し、これを用いた改造品が中古市場に多く流通している。
回転ヘリコイドを最大まで繰り出したところ。本品はType-Eなのでシングルヘリコイド仕様だが、Type-Dの場合はヘリコイドが2段構造(ダブルヘリコイド)であり鏡胴はさらに延びる。レンズ先端の銘板上にある赤・青・黄色の3色の刻印●●●は本品が高級なアポクロマートレンズであることを印している。アポクロマートとは特殊な材質で作られた3枚のレンズを組み合わせ色収差を補正する仕組み。色滲みが出にくいと言われている
初期のモデルは開放絞り値がF3.5であったが、1958年に設計が見直され、プリセット仕様で開放絞りが明るいF2.8へとモデルチェンジした。前玉の狭い銘板内に刻まれた極小のレンズ名がいかにもマクロレンズらしい雰囲気を出している。本レンズには黒と銀のカラーバリエーションが存在する。美しいデザインで知られるスパイカメラ"ROBOT"の開発者が手掛けただけのことはあり、現代のお洒落なコンパクトデジカメに付いていたとしても何ら違和感が無い。とても50年前のものとは思えない実にモダンなデザインだ。なお、マクロキラーには中望遠の90mmの製品も存在し、こちらは40mmのものよりもだいぶお値段が高い。
- [注1]・・・撮影倍率とは最短撮影距離で撮影する際に、画像センサーに写る被写体の像の大きさが実際の被写体の何倍の大きさになるのかを表している。例えば撮影倍率が等倍のモデルDならば、画像センサーの横幅と同じ35mmの長さの虫がセンサーの幅にギリギリいっぱいに写る。つまり写真の横幅いっぱいに写るという意味だ(迫力満点だ!)。これに対し倍率1/2のモデルEは少し控えめでセンサーや写真に写る像の大きさは、これらの幅の半分程度となる。
本品は2009年9月29日にeBayにてドイツの中古レンズ専門業者から落札した。商品の解説は「エクセレントコンディションのマクロキラー。ガラスは少しの吹き傷がある程度で綺麗。絞りとフォーカスリングの動作はパーフェクト」。出品者紹介には二枚目の若いお兄ちゃんの写真が写っている。フィードバックスコア1900件中99.8%のポジティブ評価なので、この出品者を信頼することにした。いつものようにストップウォッチを片手に持ちながら締め切り数秒前に250ユーロを投じたところ、206ユーロ(2.7万円弱)にて落札できた。送料・手数料込みの総額は216ユーロ(2.82万円)である。なお本品のヤフオク相場は3万円前後、海外相場(eBay)は300-400㌦(2.7-3.6万円)。その後、落札から10日が過ぎて商品が届いた。恐る恐る商品を精査すると、中玉端部のコーティング表面に極僅かにヤケがでている。他にもレンズ内にチリがパラパラあり、お約束どうり薄っすらとヘアライン状の吹き傷もある。お世辞にも綺麗とは言えないが、実写に大きな影響はない。返品せず本ブログでのレポート後にオーバーホールに出すことにした。ガラスの不具合が改善しますようにと神社にお参りしておいた。
★エクステンションチューブ
撮影倍率が足りないときのために、ドイツのシャハト社製のエクステンションチューブ(接写リング)を購入した。このチューブはM42マウント用レンズに装着できるものだ。エクステンションチューブといっても、単なるスペーサー(要するに筒)であり構造はシンプル。補正レンズなどは一枚も入っていないので、マクロ・テレコンバータとは異なりレンズの光学性能を大きく損ねることはない。エクステンションチューブは地味なデザインのものが多いが、このチューブに限っては大変かっこいいゼブラ柄なので直ぐに目に留まった。eBayでの即決落札価格は15㌦とお手ごろだ。このチューブをポケットから取り出し、レンズとカメラマウント部の間にサッと取り付けると撮影倍率が上がる。被写体を大きく撮りたい時には重宝する。撮影倍率1/2のType-EマクロキラーでもType-D(等倍)を超える撮影倍率を実現できる。
Schacht社製エクステンションチューブ。ゼブラ柄がクラシックレンズによく似合う。3本構成となっており7通りの組み合わせが可能。様々な長さにできる
チューブ1+2を装着すると21.9mmになる。絞り値因子は2.1倍と暗めになる
エクステンションチューブを全て装着した時の様子。なんだか凄い
★撮影テストエクステンションチューブをポケットに入れ早速ぶらりと試写してみた。本レンズに対する前評判は以下の通り。
- 開放絞りでは焦点面の結像が若干甘い
- 絞るとテッサー型らしい鋭いシャープな描写となる
- 近接撮影時のボケはマクロレンズらしく豪快だが2線ボケがでることがたまにある
これらに加え、私が試写してみた印象としては、 - 発色はこってりと濃厚で、しっかりと出る。青が色濃い
- 色の再現性が高く、難しい中間色であっても実物に近い自然な発色が得られる
癖の少ない素晴しい描写のようだ。以下、手持ち撮影なので、多少のボケ/ブレは我慢してくださいまし。
F5.6: 被写体本来の色に近い発色だ。これはいいレンズかも・・・胸が高まる
F8: こちらも実物に近い発色である。スバラシイ!
F8 発色は若干こってり目の派手気味だが、再現性は高く好印象だ
F11 赤もたいへん鮮やかに出る
F11 最近接距離まで寄ると、このとうり複眼までバッチリ見える
F11: テッサー型の構造を持つだけありシャープな描写だ
F4 台風一過の青空。それにしても青が濃すぎないかコレ
写真(上)はレンズ単体による最短距離での撮影結果。絞り値はF8である。写真(下)はSchachtのエクステンションチューブを3本全て用いたときの最短距離での撮影結果(F値は変倍されている)。手持ち撮影なのでピント合わせは絶望的だが、ご覧の通りの高倍率だ。倍率1.5ぐらいは出ているだろうか。この草の実の紫色は難しい中間色だが、実物の色をかなりよく再現しておりスバラシイ。同じ被写体を同時代のツァイスやライカで撮影しても、こううまくは再現できない。例えば描写に定評のあるLeicaのズミクロンR 50/2で撮影した結果が下の写真。淡い赤紫色になってしまう。
Leica Summicron-R 50/2で同じ草の実を撮影した結果。実物よりも淡くなり赤紫色っぽくなってしまう。同じものをZeiss Flektogon 35/2.8で撮ると、もっと白っぽい発色になる
★マクロ撮影専用設計ってそんなに凄いのか?(工事中)
★マクロ撮影専用設計ってそんなに凄いのか?(工事中)
エクステンションチューブを用いれば普通のノーマルレンズでも容易に撮影倍率を上げることができ、マクロ撮影が可能になる。わざわざ高価なマクロ撮影専用レンズを手に入れる必要などないと思う人も多い。しかし、光学系が近接撮影用に設計されているマクロレンズでは、収差の補正が近接撮影時に最大の効果を生むよう最適化されている。つまり、ノーマルレンズにチューブを付けた場合よりも色滲みが少なく、シャープネスが高く、ボケもきれいになるように設計されているというわけ。ただし、ここで問題となるのは、その差が目に見えてわかるほどハッキリとしているか否かであろう。ノーマルレンズに対するマクロレンズのアドバンテージがどれ程なのか実写テストしてみたい。
比較対照を検討中です。マクロチューブをつけるノーマルレンズとして何を採用すればよいのか、いいアイデアがありましたら、ご提案ご教示ください。
比較対照を検討中です。マクロチューブをつけるノーマルレンズとして何を採用すればよいのか、いいアイデアがありましたら、ご提案ご教示ください。
★撮影環境: Kilfitt-Makro-Kilar (APO) Type-E 40mm/F2.8 (M42-mount) + EOS Kiss x3
マクロキラーは今日のマクロレンズの原型となるレンズである。とても50年前の製品とは思えない美しい鏡胴のデザイン、軽くコンパクトなボディ、高いシャープネスと優れた色再現性など、魅力たっぷりのレンズだ。熱狂的なファンが多いのもよくわかる。こうなったらレンズの状態が良くなりますようにと、もう一度お参りしておこう。
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バルサム切れではないようで、ホッとしました。クモリはだいぶ改善しましたが端部に少しだけ残りました。
返信削除初めまして。
返信削除記事、興味深く拝見しております。
レンズに関する詳細な調査、撮影結果の判定、どちらも非常に参考になります。
さて、このKilfitt Macro-Kilar 40mm。
もう1年前の記事なのですね。
> 比較対照を検討中です。
> マクロチューブをつけるノーマルレンズとして何を採用すればよいのか、いいアイデアがありましたら、ご提案ご教示ください。
ずばり、
Schneider-Kreuiznach Xenon 50mm/F1.9 (Deckel)
はどうでしょうか。
選んだポイントは3つです。
・これも、青(~緑)の発色に特徴がある。
・Schneiderを採用したカメラメーカーのKODAKは、デッケルマウント用のエクステンション・チューブを提供していた。
マクロ用途をオファーしていた訳である。
・製造時期が近く、ともに有力メーカー製。
このレンズの最小撮影距離は0.6mないし0.9mで、近接撮影の作例はほとんど見ません。
そういう意味では、ああ、あれね、という基準的比較対象にならないのが難ですが。
dymaさん
返信削除コメントありがとうございました。
>ずばり、
>Schneider-Kreuiznach Xenon
>50mm/F1.9 (Deckel)はどうでしょうか。
>
>選んだポイントは3つです。
>・これも、青(~緑)の発色に特徴がある。
確かに!シュナイダーは全般的に青が独特なようですね。
>・Schneiderを採用したカメラメーカーのKODAKは、
> デッケルマウント用のエクステンション・
> チューブを提供していた。
> マクロ用途をオファーしていた訳である。
なるほど、そうなのですか。
DKLは寄れないレンズが多いので、それを補うための
簡易的なチューブであったという解釈も
もしかしたら成り立つかもしれません。興味深いお話
ですが、チューブの長さはどれくらいか
ご存じありませんでしょうか?
(ググってみましたがKODAK製のマクロチューブが
見つかりません出ませんでした・・・残念!)
>・製造時期が近く、ともに有力メーカー製。
マクロキラーは4枚玉のテッサー型なのに対し、
XENONは6枚玉のガウス型なので、比較としては
もしかしたらXENONよりも同じテッサー型の
XENAR 50/2.8の方が意義深いかもしれませんね♪
XENONはガウス型の中では確かにシャープなレンズです。
しかし、この時代ですと、まだガウス型よりも
テッサー型の方がシャープな印象が強いのです♪♪(ただし、
比較したことはありませんので、単なる印象で語っていま
すが。)。いかがなものでしょう。
SPIRALさん
返信削除dymaです。
さっそくのご返事ありがとうございます。
・KODAK製のチューブは「実測」17mmです。
・このチューブは、Xenar 45mm F2.8 (Deckel)を落札した
とき、それに付随してきたものです。
もしかしたら、SPIRALさんの指摘のようにTessar型との組
み合せをKODAKが意識していたのかもしれません。
・ちなみに、標準的アダプタを介してNikon D3に装備したと
き、レンズ端から5-7cmで合焦させるのがやっとです。それ
より遠ざけると合焦しません。
・XenonとXenarの比較は、まだ出来ていません。すいませ
ん。
Xenarを入手したのが、ほぼ1週間前でして・・・。
dymaさん
返信削除おはようございます。
こちらこそ、いろいろ参考になっています。
>KODAK製のチューブは「実測」17mmです。
そうですか。マクロチューブにしては短いですね。
普通のマクロチューブですと、2~3本のチューブが
セットになっており、長いものですと全てつないで100mm
程度になりますし。
KODA RETINA用レンズはどれも最短撮影距離が長めなので、
やはり近接撮影が弱い点を補うための補助具みたいですね。
>このチューブは、Xenar 45mm F2.8 (Deckel)を落札した
>とき、それに付随してきたものです。
>もしかしたら、SPIRALさんの指摘のようにTessar型との組
>み合せをKODAKが意識していたのかもしれません。
そうですね。近接でもそこそこシャープなテッサー型レンズ
に対し、マクロ撮影域を補強するのは理に適っていますし。
>ちなみに、標準的アダプタを介してNikon D3に装備したと
>き、レンズ端から5-7cmで合焦させるのがやっとです。それ
>より遠ざけると合焦しません。
そうですか。50mmのレンズでワーキングディスタンスが
5-7CMというのは、かなりの撮影倍率になるのでは?
花や虫など、かなり大きく写せるのではないでしょうか?
実は私もデッケルマウントをD3で使用しようと
思っているところでして、ニコンで使えるXENONや
XENAR、ローデンストックのYSAREXやROTELAR 85mmを
狙っています。SEPTONは入手できました。
XENONとXENARのD3使用時におけるミラー干渉は
大丈夫でしたでしょうか?
> XenonとXenarの比較は、まだ出来ていません。
> すいません。
> Xenarを入手したのが、ほぼ1週間前でして・・・。
設計面から予想すると、
XENARはシャープでコントラストが高くボケ味も硬め。
XENONはピント面がそこそこシャープ、コントラストは適度に高く(やや低め)のため中間階調が豊かといった感じになるのかもしれません。
XENARはバリッと硬質、XENONのほうが軟調で優しい描写になり、XENARとXENONを両刀で使えば、作風を考えた使い分けが楽しめそうですね。
私もシュナイダーは大好きなので、
両者の描写が実写時にどれほど異なるのかみてみたいです。
(気持ちだけが先走り・・・)
私はEDIXA版のXENON(M42)を持っていますが、
RETINA版のXENONとの描写の差異に興味があります。
dymaさんはこのあたりで何かご存じでしょうか?
(質問ばかりですみません・・・)
SPIRALさん
返信削除dymaです。
コメントありがとうございます。
いろいろお伝えしたいことがありますが、このままだと、こ
のコメント欄のほうがそのうち本文より長くなってしまいそ
うで・・・(苦笑)
dyma> ちなみに、標準的アダプタを介してNikon D3に装備
dyma> したとき、レンズ端から5-7cmで合焦させるのがやっ
dyma> とです。それより遠ざけると合焦しません。
SPIRAL> そうですか。50mmのレンズでワーキングディスタ
SPIRAL> ンスが5-7CMというのは、かなりの撮影倍率になる
SPIRAL> のでは?
1/2倍くらいになっていると思います。
正確にはわかりませんが、いまjpeg画像に物差しをあて(!)
計算したら、男物の腕時計の文字盤の直径が撮影面換算で
17mm程度に写っていることが分かりましたから。
SPIRAL> XENONとXENARのD3使用時におけるミラー干渉は
SPIRAL> 大丈夫でしたでしょうか?
次のとおりです。
S/K Xenon 50mm F1.9 (0.6m玉) 干渉します。後枠玉研
磨でぎりぎり対応可能。
S/K Xenar 45mm F2.8 これまでのなかで一番干渉してます。対応不明。
Ro Ysarex 50mm F2.8 無限遠で干渉します。後枠玉研磨で対応可能。
Ro Rotelar 85mm F4 無限遠で干渉します。後枠玉研磨で対応可能。
あら、SPIRALさん・・・ままですと、全滅です。
SPIRAL> XENARとXENONを両刀で使えば、
SPIRAL> 作風を考えた使い分けが楽しめそうですね。
すいません。Xenarは上述の後玉枠干渉の解決目処が現時点で
不明なため、本腰入れたXenonとの比較がいつできるか分かり
ません。
ところで、
Vo Septon 50mm F2 と
Vo Skoparex 35mm F3.4、Color-skopar 50mm F2.8
の間も似た関係ということになりますかね。
SPIRAL> 私はEDIXA版のXENON(M42)を持っていますが、
SPIRAL> RETINA版のXENONとの描写の差異に興味がありま
SPIRAL> す。
SPIRAL> dymaさんはこのあたりで何かご存じでしょうか?
さてさて(苦笑)
お互い、相手が持っているものを自分は持っていない、と・・・。
私は、
Edixa-Curtagon 35mm F2.8 (Deckel)
は持っていまして、これとNon-Edixaの比較をいつかはしよ
う思っていたところでした。(まだ、Non-Edixaは保有して
おりません。)
似たようなこと考えてた、ということだけです・・・。(笑)
SPIRALさん、もう1つ
返信削除dyma> KODAK製のチューブは「実測」17mmです。
Spiral> そうですか。マクロチューブにしては短いですね。
Spiral> 普通のマクロチューブですと、2~3本のチューブ
Spiral> がセットになっており、長いものですと全てつない
Spiral> で100mm程度になりますし。
いやいやいや、
いま、はっとしましたが、計算上あっていますよ。
私が取得した約17mmのリングが最短の第1段とすると、
第2段は、その2倍で約34mm
第3段は、その3倍で約51mm
都合 17+34+51 = 約100mm です。
どこかにあるのかなあ、
KODAK製のDeckel 34mmリング、51mmリング・・・
> S/K Xenar 45mm F2.8 これまでのなかで
返信削除>一番干渉してます。対応不明。
ガーン。
> Ro Ysarex 50mm F2.8 無限遠で干渉します。
> 後枠玉研磨で対応可能。
ガガーン。
> Ro Rotelar 85mm F4 無限遠で干渉します
>。後枠玉研磨で対応可能。
> SPIRALさん・・・ままですと、全滅です。
ガーン×3
心に響くミラーショック。
SEPTONだけがD3の見方なのですね・・・。シクシク。
ちなみに私が入手したSEPTONの場合、
最短0.9mの前期玉ですと、ミラー干渉なしとなり、
後期モデルの0.6m玉はNGとのことですので、
私は0.9m玉を手に入れました。必要に応じで
マクロチューブを挿入し、最短距離を短縮させれば
いいわけですし。
>
> ところで、
> Vo Septon 50mm F2 と
> Vo Skoparex 35mm F3.4、Color-skopar 50mm F2.8
> の間も似た関係ということになりますかね。
>
SEPTONはガウス型(6枚玉)ではなく7枚玉ですが、
ガウス型(XENON)と傾向は似ていると思います。
50mmのColor-skoparは使ったことがありません。
どうなんでしょうかね?
http://www.camerapedia.org/wiki/Vito_B
こちらにテッサータイプとありますので、
SEPTONとColor-skopar 50mmは
きっとXENONとXENARみたいな関係なんでしょうね!?
ただし、F3.4のSKOPAREXはテッサー型ではなく
レトロフォーカス型(4群7枚)ですので、
コントラストはテッサーのそれ程高くはないでしょうし、
シャープネスも中央はいいとして(テッサータイプ程で
はないでしょうが)、ガウス型やテッサー型に比べ
画像周辺部は怪しくなると思います。
私は以前にM42版を使用したことがあります。
> さてさて(苦笑)
> お互い、相手が持っているものを自分は
> 持っていない、と・・・。
アハハ。
>いま、はっとしましたが、計算上あっていますよ。
>どこかにあるのかなあ、
>KODAK製のDeckel 34mmリング、51mmリング・・・
オー何と。そうですか。
どこかにあるかもしれませんね。
NIKONとデッケルマウントのコラボは、
難易度が高いとわかりました。感謝感謝です。
お昼休みのSPIRALより
SPIRALさん
返信削除dymaです。
ガーン、ガガーンと、
クリスマスの鐘か、除夜の鐘かが早くも鳴っていますが
(笑)
すいません、書き間違えです。
後枠玉でなく、後玉枠。
申し訳ない、レンズは削らなくていいです。その周りの
金属枠をけずれば。
後玉枠研磨はそれ自体そう難しいことではありません。
SPIRALさんがリンクを張られているNOCTOで、引き受け
てもらえます。
・・・それでも、製品がそのまま使えない、ということ
では、ガーン、ガガーンには違いないでしょうけれど。
また、以下のDeckelマウントレンズは後玉枠の干渉はあ
りませんでした。(但し、個体差がある可能性もあるの
で、保証はいたしかねますが。)
S/K Tele-Arton 85mm F4
Vo Color-skopar 50mm F2.8
Vo Skoparex 35mm F3.4
悲しいかな、Rodenstockは、
Ro Eurygon 35mm F4
でさえ干渉します。
Voigtlanderは全体的に安パイ。(Dynarex 90mmなど
望遠側は不明。)
Schneider-Kreuznachはその中間、というところです。
SPIRAL> 50mmのColor-skoparは使ったことがありま
SPIRAL> せん。どうなんでしょうかね?
NOCTOのWebページ、「投稿写真コーナー」に、
2010-11-08付けで作例を1つポストしてございます。
よろしければご覧ください。
Skoparexはコントラストが低いときも、思わず高くで
るときもあります。撮影者を惑わす、困った子です。
dymaさん
返信削除ユーモアのある楽しい
コメントをありがとうございます。
たったいま子供を寝かしつけ
フラフラのSPIRALでございます。
> 申し訳ない、レンズは削らなくていいです。その周りの
> 金属枠をけずれば。
ガガガーっと削れば、ガーンガンがなくせるのですね。
歯医者のようです(笑)。
とまぁそれはおいといて、そういうわけなのですね。
>後玉枠研磨はそれ自体そう難しいことではありません。
>SPIRALさんがリンクを張られているNOCTOで、引き受け
>てもらえます。
NOCTOは個性的なSHOPでした。
自宅から30分程度の近所ですので、最近2回ほど
訪問しました。オーナーの方(Oさん)は笑顔のすてきな方で
人生楽しんじゃってる感じが滲み出ているとても
ナイスな方ですし、アシスタントの若い方(Mさんも)も
知識が豊富で・・・。店の裏からなにやら怪しげな、出所
不明な米軍物のレンズを出してきて、
これをEOSにつけてやる!と言ってニヤニヤしていました。
「出所はきくな」などと、まるで「紅の豚」に出てくる
ピッコロ社みたいです。
> また、以下のDeckelマウントレンズは後玉枠の干渉はあ
> りませんでした。(但し、個体差がある可能性もあるの
> で、保証はいたしかねますが。)
>S/K Tele-Arton 85mm F4
>Vo Color-skopar 50mm F2.8
>Vo Skoparex 35mm F3.4
>
>
>悲しいかな、Rodenstockは、
>Ro Eurygon 35mm F4
>でさえ干渉します。
>Voigtlanderは全体的に安パイ。(Dynarex 90mmなど
>望遠側は不明。)
>Schneider-Kreuznachはその中間、というところです。
dymaさんは経験豊富ですね!
デッケル博士です。
>NOCTOのWebページ、「投稿写真コーナー」に、
>2010-11-08付けで作例を1つポストしてございます。
>よろしければご覧ください。
F11あたりまで絞った作品なのでしょうか。
シャープですハイコントラストですね。
水面の岩のあたり、暗部に向かって
ストンと落ちていますね。
やはりテッサーだ!と感じます。
>
>Skoparexはコントラストが低いときも、思わず高くで
>るときもあります。撮影者を惑わす、困った子です。
>
なるほど気まぐれなのですね。
私はデッケル→ニコンのアダプターを手に入れました。
中国製です。
F1.8まで絞り値の指標が設けられています。
造りが悪いのか絞りリングがF1.8で止まらずに
オーバーランし、デッケルレンズの絞り制御棒から
外れてしまいます。私の手に入れた中国製だけが
ダメな製品なのかもしれないのですが。
SPIRALさん
返信削除dymaです。
「お父さん」お疲れさまであります。
> ガガガーっと削れば、ガーンガンがなくせるのですね。
> 歯医者のようです(笑)。
ええ。
勿論、後玉をマスキングした後、ヤスリでごしごしやる方法もなくはないですが、私は不器用なのと辛抱ないんで、NOCTOに頼りきりです。
> NOCTOは個性的なSHOPでした。
えー
この記事をお読みのSPIRALさん以外の方へ、
ご安心ください。2010年11月26日時点でNOCTOは現存してます。
SPIRALさん、過去形で書いちゃってますけど。(笑)
> 私はデッケル→ニコンのアダプターを手に入れました。
> 中国製です。
> F1.8まで絞り値の指標が設けられています。
> 造りが悪いのか絞りリングがF1.8で止まらずに
> オーバーランし、デッケルレンズの絞り制御棒から
> 外れてしまいます。
むー
これは、難しい問題の1つですね。
レンズ側のマウント部の作りがレンズメーカによって微妙に違うと聞いています。(その詳細を語れるほど知っているわけじゃないんですが。)
それらの違いをカバーできるマウント・アダプター、それでいて価格がこなれているものって、なかなかあたらないんですよ。
私も4社の製品使っていますが、やはりなんだかんだ言っても日本製が1番無難です。
ただし値段は、市価で25k以上と高い。
香港や中国本土では複数のものがあるようですが、私がもっている3社のものでも、1社×、1社△、1社やや○、とかなりバラつきがあります。
DKLはこらえしょうのない私に向いています。
レンズメーカーが少ないので。
M42博学のSPIRALさんの活動範囲は広いですね。
今後もよろしくお願いいたします!
>ええ。
返信削除>勿論、後玉をマスキングした後、ヤスリでごしごしやる方法もなくはないですが、
> 私は不器用なのと辛抱ないんで、NOCTOに頼りきりです。
>> NOCTOは個性的なSHOPでした。
>
>えー
>この記事をお読みのSPIRALさん以外の方へ、
>ご安心ください。2010年11月26日時点でNOCTOは現存してます。
>SPIRALさん、過去形で書いちゃってますけど。(笑)
おっと、過去形が誤解を与えるところ
でした(dymaさんナイスフォロー!)。NOCTOは健在です。
ところで、NOCTOの名称の由来は、やはり
あのNOKTONなのでしょうかね?
オーナーの方がNOKTONで撮影した写真のすごさを
力説していました。ピント面のシャープさと
周辺部の妖しさが共存し、
(現実と非現実の共存とでもいったらいいのか)
NOKTONでしか創れない独特の世界を実現すると
私自身は解釈しました。
いつか使ってみたいレンズですが、
今のところマイクロフォーサーズかNEXで使用するしか
方法が無く、NOKTONの持ち味である周辺画像を
生かすには、プロミネントを使うしかなさそうです。
このレンズもマウントをガリガリ削って
EOSにでもつけばいいんですが。これは夢のまた夢です。
> DKLはこらえしょうのない私に向いています。
デッケル情報は今まさに手を出そうとして
いた私に新鮮な情報で、昨日はとてもためになる
一日でした。
> レンズメーカーが少ないので。
> 今後もよろしくお願いいたします!
こちらこそ。気が向きましたらいつでも
コメントくださいね。
話は変わりますが、最近、イタリアの改造屋から
フォクトレンダーのウルトロン50/2をM42マウント
用に改造した変な個体を入手しました。
無限遠が出ると言っています。
ビトマティック用の個体を改造したもので、F2ですので、
NOKTONで有名なトロニエ博士が設計したものです。
M42純正の凹ウルトロンとの比較や、後継品といわれる
セプトンとの比較など、いろいろ楽しめそうで、
いまからわくわくしています。
私は「NOCTO」と聞くと、Nocto Nikkorを思い出します。
返信削除Nikonは夜間描写力に優れた、この58mm F1.2のレンズに
Nocturne (夜想曲)からその名を付けた、と聞きます。
まあ、晩秋に相応しいエピソードというところでしょう。
Ultronは、いろいろと評判ありますね。
SPIRALさんが入手されたのはM42化改造のものですか。
面白そうですね。
また、本文でいろいろとお聞かせ下さい。
"NOCTO Nikkor"
返信削除思い出しました。
> SPIRALさんが入手されたのはM42化改造のものですか。
> 面白そうですね。
まだ手元には届いていませんが、そのはずです。
いずれブログ記事にしますので、ご期待ください。
では、今日はこのへんで
明日は晴れですね。良い週末を!
Macro-Kilar のリポート、感慨深く読ませて頂き、ありがとうございます
返信削除もう半世紀近くも前の事ですが、放送局でカメラマンとしてドキュメンタリー番組を担当していた頃、16mmアリフレックスでマクロキラーの90ミリを使用しました ある時、特別番組で奈良・秋篠寺の仏像、技芸天を撮影した折のことでした
薄暗い本堂で仏像を見上げる女性の瞳の中いっぱいに映る技芸天を撮影したのもこのレンズでした
また、ベトナム戦争の最前線の村で、敵の夜襲におびえて目の前の脂を凝視する兵士の目をクローズアップできたのも、このレンズがあったからでした
このほか、牧草の朝露の水滴に映る家畜の群れ、昆虫の触覚の大大アップもマクロキラーがなければ、撮影出来ませんでした
地方局で記者、ニュースデスク、東京で緊急報道の責任者等を経て、ここ15年ほどはハイビジョン番組の制作に携わり、ようやくリタイヤさせてもらいました
いまは、アマチュアカメラマンとして、毎日のように近くの湘南の海をEOS MOVIEで撮影しています
昔、プロはどんな場合でも85%の仕事はできるが、100%の決定的瞬間を捉えられるのは、アマチュアしかいないと広言してきた手前、今度は自ら実践してみせなければなりません
とくに、夕方の人気のない海が好きです
でも、自然の作り出す光景は、二度と同じものはありません
毎日、きょうもイメージ通りに撮れなかったな、と自分の未熟さへのいらだちを背負って家路につきます
尊兄のマクロキラーのコメントを見て、もう一度自分に気合いを入れました
本当に、ありがとうございました
清水様
返信削除思い出の詰まったマクロキラーに関するコメントありがとうございます。ツァイスでもライツでもない、知る人ぞ知るキルフィット製レンズですが、このレンズも時代を駆け抜け沢山のドラマに遭遇していたのですね。マクロキラーの新しい一面に出会え、私もとてもハッピーな気持ちになりました。こちらこそ、ありがとうございます。
マクロキラーについては最近改定しましたリポートがありますので、よろしければ、下記もご覧ください。
http://spiral-m42.blogspot.com/2011/08/kamerabau-anstalt-vaduz-kilfitt-makro.html
私もこのレンズを持っています。
返信削除Heinz Kilfitt Kilar P 40mm F:2.8 Macro lens
しかし、D&Eではなく、Pです。
こぶご存知の情報をお持ちでしょう。
そして、このレンズはミラーがかかる場合が多いが、一つのヒントがあります。
接眼レンズの傾斜面を上にマウントすると、ミラーがかかっていない場合があります。
私はこのようにしてnikon D3xにmirrorが触れないように使用中です。
そして、日本国内でm42レンズのギャラリーsiteがありますか。
。
Dear 이훈
削除E, D, Pに加えてCもあります。Eはシングルヘリコイドで
Dはダブルヘリコイドの意味です。Pの意味はわかりません。
Pの意味は何でしょうか?教えてください。
このレンズの場合、ミラーへの衝突を回避するには
Sony A99とA900が最も良い選択ですね。
> そして、日本国内でm42レンズの
> ギャラリーsiteがありますか。
日本ではLeicaユーザーの勢力が大きく、M42ユーザーはマイナーです。
Flickrやfacebookなどを利用する人が多いです。
他には・・・
http://frt5.blog94.fc2.com/
http://metalmickey.cocolog-nifty.com/photo_is_a_word/
韓国にオールドレンズの専門店はありますか?
南大門市場に中古カメラ店があることは知っています。
韓国はほとんど写真家は、自動レンズを使用しますが、手動レンズは、少数の写真家たちが愛用しています。
返信削除南大門カメラ店が主にたくさんありますが、公式のインターネット取引が主です。
写真ユーザーのコミュニティは、ここで主にしています。
http://www.pentaxclub.com/board/board.list.php?boardkey=m42
日本の場合もインターネットによるレンズの取引が主です。
返信削除マニュアルフォーカスレンズの最大の市場は
Yahoo auction: http://auctions.yahoo.co.jp/
で次いでeBayとなっています。
カメラ店は沢山ありますが、M42レンズが沢山揃っている店は少ないです。
極楽堂(東京都新宿区):http://onlyzeiss.web.fc2.com/
レモン社(東京都中央区):http://www.lemonsha.com/
大沢カメラ(東京都渋谷区):http://www.oosawacamera.com/
にはM42レンズの在庫が多くあります。
日本にはライカを好むユーザーが多くいます。
M42レンズの愛好家は少数派です。
M42レンズを紹介する雑誌は数多くあります。
こちらの著者が多数の本を執筆しています。
http://metalmickey.jp/oldlens/index.html
こちらにもM42レンズが多数掲載されています。
http://www.shashinkogyo.co.jp/sk-betu/sk/sekaiM42.html
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