tag:blogger.com,1999:blog-5103814972859645636.post1822152502727009685..comments2024-03-29T01:56:02.301+09:00Comments on M42 MOUNT SPIRAL: Voigtländer SKOPAGON(スコパゴン) 40mm F2(DKL)spiralhttp://www.blogger.com/profile/10875414449111689030noreply@blogger.comBlogger8125tag:blogger.com,1999:blog-5103814972859645636.post-40775706368834257182014-11-09T10:33:58.115+09:002014-11-09T10:33:58.115+09:00> ドイツ人レンズ関係者からすると、日本人の作るレンズは、内部構成は
> ドイツのものの...<br />> ドイツ人レンズ関係者からすると、日本人の作るレンズは、内部構成は<br />> ドイツのもののコピー。そして幾らスペックが優れているといっても、<br />> 絞り開放時には収差が目立つ。<br />> こういう製品でマーケットを席巻されていくのは、さぞかし面白くなか<br />> ったでしょう。<br /><br /><br />なるほどドイツ企業の日本製品への対抗意識は確かにあったと思います。<br />それがはっきりしてくるのは1965年頃からと認識していましったが、、<br />dymaさんのお話により、認識が少し変わりました。<br /><br />> Skopagonの存在自体が、「これが『標準レンズ』だよ。出来るもんな<br />> らここまでおいでよ。」という、当時の日本にあてたメッセージだっ<br />> たとしたらどうでしょう。<br /><br />なるほど面白い!充分あると思います。<br /><br /><br />> ただ、そのやり方は、職人かたぎのドイツ人は受け入れられな<br />> いでしょう。ただし、多数の一般市民にとって、ついていき易い、<br />> 分かり易いのは、日本式・アメリカ式のほう。だから、Skopagon<br />> のような製品は、その存在意義が分かりにくくなるのではないで<br />> しょうか。<br /><br />私も大口径レンズは苦手です。1970年代までのガウスは<br />F1.8~F2までが画質的に限界だと感じています。<br /><br />山崎光学の山崎さんもドイツ人の揺るぎない理念や信条について<br />同じことを力説していました。ズミクロンはF1.5を実現できる<br />充分な設計を備えていましたが、F2に踏みとどまったのは<br />彼らの理念のあらわれなのだそうです。<br /><br />大口径レンズに走るミーハーな消費者層を軽視したことが<br />やがてドイツカメラ産業の衰退を招くことになります。<br />悲しい事ではありますが。<br /><br /><br />ブラウンシュバイクは気候的に一年の大半を濃霧に覆われている<br />と聞いたことがあります。本当なのか自分の目で確かめたわけではないので<br />わかりませんが、そうした気候がレンズの描写に影響をあたえてたら<br />面白いですよね。ノクトンは曇り日に力を発揮すると浅草の早田さんが<br />おっしゃっていました。<br />spiralhttps://www.blogger.com/profile/10875414449111689030noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5103814972859645636.post-41587410391424874362014-11-07T15:40:21.575+09:002014-11-07T15:40:21.575+09:00Spiralさん、ご無沙汰いたしております。
各位からポストされたコメントと、Spiralさんのご...Spiralさん、ご無沙汰いたしております。<br /><br />各位からポストされたコメントと、Spiralさんのご返事を久しぶりに見て、うむむと思いました。<br /><br />> レンズのコンセプトについてはフォクトレンダーのカタログに広角レンズとしてではなく、標準レンズとして紹介されていました。40mmでF2は当時、他社にない仕様ですので、、何かを狙っていたのかもしれませんよね。<br /><br />> コンパクトなライツやローライの40mmの事を考えると、ここまでデカい設計となったSkopagonには、前の2者とは異なる何か別の狙いがあったと思われます。<br /><br /><br />Skopagonのコスト度外視ぎみの設計と製造維持には、日本への対抗意識が随分あったのではないでしょうか、<br />状況証拠ですら示せないのですが、少しずつ1950-60年代のレンズ製品の推移を勉強するにつけ、そこにフォクトレンダーの矜持というか、ドイツ人の意地のようなものを感じるのです。<br /><br /><br />1950年代、レンジファインダー用の50mmレンズで大口径化競争があり、ズイコーとニッコールがF1.1、キャノンSがF0.95までいって、日本勢が表彰台を独占しました。<br />---そのとき、ときのドイツの工業相がドイツ製品の競争劣勢について辛辣なコメントをした、とどこかで読んだ気がするのですが。<br /><br />ドイツ人レンズ関係者からすると、日本人の作るレンズは、内部構成はドイツのもののコピー。そして幾らスペックが優れているといっても、絞り開放時には収差が目立つ。<br />こういう製品でマーケットを席巻されていくのは、さぞかし面白くなかったでしょう。<br />(大臣が辛辣にコメントしたところで、「開放では使いものにならない、あんなもの」と思っていたかもしれません。)<br /><br />そして、1960年代、レンジファインダーから一眼レフの時代になり、フランジバックの制約から標準レンズの大口径化競争も再スタートになります。<br />(ニコンの「ニッコール千夜一夜」の記事などにも書いてありますが)日本のメーカは、フランジバックの制約が大きくなっても、大口径化を果たそうとする。<br />アプローチは、兎も角 開放 F1.4とか F1.2とかの目標を置いて、それが実現できる焦点距離のものを作っていく。<br />最初は58mm、55mm そして、時間をかけて何とか50mm。<br />すこしずつ広角側にシフトしていくわけです。<br /><br />対するフォクトレンダー Skopagonは、F2だけれども、絞り開放から十分使える。<br />そして日本のレンズが58mmや55mmというところでゴタゴタやっているのに、こちらはすでに40mm。<br />Skopagonの存在自体が、「これが『標準レンズ』だよ。出来るもんならここまでおいでよ。」という、当時の日本にあてたメッセージだったとしたらどうでしょう。<br /><br />・・・・・<br /><br />初期の製品は、細かな点に少し目をつぶってもカタログスペックのいいものをまず製品化して、次の世代以降で詳細を徐々に改善していく。<br />こういうやり方は、日本やアメリカの製品(特に過渡期のもの)には(カメラ、レンズに限らず)よくあるアプローチです。<br />ただ、そのやり方は、職人かたぎのドイツ人は受け入れられないでしょう。<br /><br />ただし、多数の一般市民にとって、ついていき易い、分かり易いのは、日本式・アメリカ式のほう。<br />だから、Skopagonのような製品は、その存在意義が分かりにくくなるのではないでしょうか。<br /><br />・・・・・<br /><br />来年の遅い春、SkopagonやSeptonを持って、フォクトレンダーのあったブラウンシュバイク(Braunschweig)を訪ねようと思っています。<br />そこで何かを感じることが出来るのではないか、と思っているのです。dymanoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5103814972859645636.post-19227620297406650112014-05-31T22:16:53.570+09:002014-05-31T22:16:53.570+09:00Linhofanさま
コメントありがとうございました。コンパクトなライツやローライの40mmの事を考...Linhofanさま<br />コメントありがとうございました。コンパクトなライツやローライの40mmの事を考えると、ここまでデカい設計となったSkopagonには、前の2者とは異なる何か別の狙いがあったと思われます。spiralhttps://www.blogger.com/profile/10875414449111689030noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5103814972859645636.post-46234210280074789992014-05-31T13:01:46.440+09:002014-05-31T13:01:46.440+09:00初めてこちらを拝見しました。光学を専攻しましたが、仕事でも道楽でもレンズは離れていました。現在は大判...初めてこちらを拝見しました。光学を専攻しましたが、仕事でも道楽でもレンズは離れていました。現在は大判でレンズは最新、従ってポジでは良く写るがそれだけ。モノクロでは1960年代のモノコート・レンズの方を好みます。<br />さて、<br />>なぜ40mmなのか。<br />この年代では、ライツ、ローライ、そしてジャーニーコニカ他も40mmを出していました。<br />スナップショットでは前の2者を今も愛用しています(軽く小さい)。でもF2ならテッサーでも出来るが(ガラスがまだ無かった?)<br /><br />ガラス、コーティングの弱点を除けば、写りはゴージャスですね。ブルーニー以上的な穏やかなボケ味。弱点の出にくい室内とか春秋の斜光では、35mmとは思えないリッチな深い写りが出来そうです。<br /><br />しかし、価格が・・・・。プロでも当時は使用場面が限られるので手が出なかったでしょうね。<br />張り合わせ3か所は、最新のライツ50mm、f0.95をここまでやるのと感じましたが、フォクトレンダーお前もやっていたのかと執念を感じます。<br /><br />私は立体感(物の丸み等)と遠景の中の遠近感(立ち木等)が出るレンズを好みます。このレンズは出来そうに見えます(フィルムでないと駄目かも)。何故か最近のは駄目ですね。<br />古いAgfaの中高級機でも良いのが有ってびっくりしたことがあります。<br />詳しく調べて下さっているので、非常に勉強になりました。LinhoFanhttps://www.blogger.com/profile/15789499240672383952noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5103814972859645636.post-1637529904573756122014-03-21T12:19:13.252+09:002014-03-21T12:19:13.252+09:00そう、魔性なんです。見えないところにこのレンズを活性化させるスイッチがあるといいますか、今回の作例に...そう、魔性なんです。見えないところにこのレンズを活性化させるスイッチがあるといいますか、今回の作例には採用していませんが照度が低いときに素晴らしく写るときがあります。<br /><br />>なぜ40mmなのか。<br /><br />レンズのコンセプトについてはフォクトレンダーのカタログに広角レンズとしてではなく、標準レンズとして紹介されていました。40mmでF2は当時、他社にない仕様ですので、、何かを狙っていたのかもしれませんよね。<br /><br />コメントありがとうございました。spiralhttps://www.blogger.com/profile/10875414449111689030noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5103814972859645636.post-43471348016352237862014-03-21T11:41:40.404+09:002014-03-21T11:41:40.404+09:00spiralさん
非常に興味深い記事でした。
ぼくらクラシックカメラ探検隊「フォクトレンダー」で...spiralさん<br /><br />非常に興味深い記事でした。<br /><br />ぼくらクラシックカメラ探検隊「フォクトレンダー」でこのレンズの構成図を見て以来ずっと気になっていましたが当然市場で見かけることもなく調べてもまとまった資料もなくずっともやもやしておりました。<br /><br />このレンズは謎が多く魅力的ですね。<br /><br />なぜ40mmなのか。<br /><br />Skoparex35mmがあるのにあえての40mm。画質を優先するならガウスタイプがいいに決まっているのにほんの少し画角を稼ぐためのレトロフォーカス。<br /><br />普通に考えて35mmF2(Contarex Distagonのような)を設計したほうがよいように思われるのですが・・・。<br /><br />本当になぞ多きレンズです。<br /><br />レンズの写りはすばらしいですね。シャドウの再現性や背景のボケ具合といい少し広角気味のポートレートに最適な気がします。<br /><br />ゴースト⇔ハレーションは大好物なのでとても気になってしまいます。<br /><br />本数が少なく価格も高価なので奇跡がなければ手に入りませんが粘り強く探して見たいと思います。<br /><br />魔性のレンズですね。<br /><br />ヨッピーhttps://www.blogger.com/profile/11544139286385619804noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5103814972859645636.post-43370970903886765022014-03-12T17:01:48.166+09:002014-03-12T17:01:48.166+09:00dymaさん
blog化が非常に難しいレンズでしたが、どうにかまとめてあります。お力添えありがとうご...dymaさん<br />blog化が非常に難しいレンズでしたが、どうにかまとめてあります。お力添えありがとうございました。spiralhttps://www.blogger.com/profile/10875414449111689030noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5103814972859645636.post-62453133957952269542014-03-12T16:48:55.952+09:002014-03-12T16:48:55.952+09:00このレンズは、先のSepton 50mm F2以上に掴みどころがなく、記事化にご苦心があったのではな...このレンズは、先のSepton 50mm F2以上に掴みどころがなく、記事化にご苦心があったのではないでしょうか。お疲れさまでございました。<br /><br />> オールドレンズであることを忘れてしまいそうだ。<br /><br />光源との向き、光量によってはオールドレンズとは思えぬ端正な写りをするのはご指摘のとおりです。<br />当時の中級カメラ用レンズとしては群を抜いていたことでしょう。<br />しかし、今日では、いってみれば「どっちつかず」なポジションに...<br /><br />> Skopagonは上級者向けのレンズと考えたほうがよさそうである。<br /><br />それで、このような位置づけになるわけですね。<br />教訓。純粋にクラシックレンズでの撮影を楽しみたかったら、希少性なんておいといて、付き合いやすそうな娘(レンズ)とにしましょう。<br /><br />どうでもいい注・・・スペイン語で「レンズ」は女性名詞だそうです。dymanoreply@blogger.com