おしらせ


2009/03/11

PENTAXのMZ-3をオールドレンズ専用機に仕立てる


MZ-3改造計画・・・やめてくれショッカー
 
今回のテーマはPENTAXが1997年に発売した一眼レフカメラのMZ-3をオールドレンズ専用機に仕立て上げることです。このカメラはオートフォーカス機にしては珍しく、ダイヤル式の操作系を備えています。レトロなデザインとAF機としての新しさが見事に調和し、大ヒットしたペンタックスの名機です。銀河鉄道999のような「ハイテク仕様の機関車」に出会ったような、不思議な魅力を感じてしまいます。  

1 アクセサリーを揃える:マグニファイアーとゼブラ・ストラップ
このカメラにはペンタックスが別売りで販売している純正部品のマグニファイアー(写真の①)をつけることができます。ピント合わせをマニュアルフォーカスで行う場合、マグニファイアーを通してファインダーを覗けば、目的の被写体に対してピントが合っているかどうかを楽に判断することができます。マグニファイアーを使用しない時には、上の写真のように跳ね上げておけば、直接ファインダーを覗くことができます。 ストラップには、ゼブラ模様のJAPANストラップ加賀錦(ユーエヌ UNX-5822)を組み合わせてみました(写真の②)。着物や日本刀などに使われてきた伝統工芸の織紐です。ドイツ製のゼブラデザインのレンズにとても良く似合いそうですね。

2 マウント周りに手を加える
 マニュアルフォーカス(MF)で、スイスイとピントを合わせることができるカメラがほすぃ~。PENTAXのMZ-3でそれを実現してみたいと思います。
①スプリットマイクロスクリーンの装着
 ピントを正確に合わせる必要がある時には、スクリーンマットをスプリットマイクロスクリーン(写真①)に交換した方が有利です。しかし、残念ながらペンタックスMZ-3にはスプリットマイクロスクリーンの純正部品が市販で販売されていません。そこで、マニュアルフォーカス一眼レフの兄弟機MZ-Mに搭載されているものを使いました。このスクリーンへの交換はメーカーのサポート対象外にあたる改造行為ですので、自己責任で行うことになります。交換作業にはスクリーンを傷つけないよう、プラスティック製のピンセットを用いて行います。スクリーンの上端にみえる鍵爪を起こせば、スクリーンは簡単にはずれます。
 
②測距離センサーを機能させて有効活用する M42マウントのレンズを使用する場合には、手でピントリングを回し、目で確認しながらピントを合わせるマニュアルフォーカス(MF)が基本ですが、オートフォーカス(AF)専用カメラに搭載されている測距離センサーを使えれば、ピントの確認はカメラ本体が行ってくれますので大変楽です。MZ-3にオールドレンズをつけて使う場合には、そのままの状態では測距離センサーが機能しません。これを機能させるには、写真②に示すようにアルミホイルとセロハンテープを用いて、マウント面上にある金色の電気接点をマウント面にショートさせる必要があります。さっそく手を加えピントリングを手で回してピントを合わせると・・・「ピピッ」と音がしてファインダー内の合焦ランプが点灯しました。ちなみに、ペンタックスのデジタルカメラでは、このような処置を施さなくても、カメラ側の選択メニューで測距離センサーをオンにできます。


③マウントアダプターの装着
 最後に、M42マウントのレンズをPENTAX機で使用するために、マウントアダプターを装着して出来上がりです。マウントアダプターは有名な宮本製作所のブランドrayqualをチョイスしました。宮本製作所のマウントアダプターは、レンズの絞りピンを押してくれる機構になっていますので、使いやすくおすすめです。
 こうして、ピント合わせをガッチリサポートできるMZ-3ができ上がりました。これにマグニファイアーを装着すれば、ピント合わせが難しいと言われるレンズ(AngenieuxやPlannar・85mmなど)でも、スイスイとシャッターが切れ、実に快適♪です。

5 件のコメント:

  1. こんばんは~SPIRAL さん

    このピンアサイメントで、ここでショートさせたdピン(後述)はここで測距離センサーをオンにさせて、合焦音を出させて合焦ランプを点灯させるピンなんですね。

    このペンタックスのピンアサイメントについては、僕たちBORG使いではかなり研究され、以下のことがわかっています。
    http://khanasuke.blog1.fc2.com/blog-entry-256.html

    このピンを適宜ショートする(具体的にはアルミパッチを当てる)ことで、レンズ(BORGの場合は望遠鏡の対物レンズ)をどのF値のレンズとしてカメラ側に認識させるかを行っています。僕らは用途に合わせて光学系を変更して対物レンズのF値を所定の値に設定して使っています(例えばF6.7とか)。
    ですから、カメラ側にレンズを所定のF値のレンズとして認識させるようにピンアサイメントの情報に従ってピンショートして、露出の安定化行っています。

    野鳥撮影では天体望遠鏡の対物レンズは常に開放絞りで使っているので、上記で十分なんです。しかし、クラシックレンズでは色々と絞りを変えて撮影を行うので、以前にも話題になった”露出の暴れ”といったことが起こるんでしょうね。

    さて、そうするとEosの”dピン”はどれか? が解かればEosでも合焦サインを出せるかもしれないですね~。

    因みに、合焦サインの出る、いわゆる電子マウントアダプターは、使用レンズの焦点距離と開放F値の情報を入れた電子チップを外注で作り(1週間くらいの納期)、それを既成のマウントアダプターに”移植”することが、普通に行われているようですよ。これは、メーカーのブログに書いてありました。

    ところで、このdピンの情報の出所は??? 興味ありますね~

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  2. こぎとさん
    こんばんは

    いつも、実用性に富んだ情報をありがとうございます。

    > このピンアサイメントで、ここでショートさせた
    > dピン(後述)はここで測距離センサーをオンにさせて、
    > 合焦音を出させて合焦ランプを点灯させるピンなんですね。
    >このペンタックスのピンアサイメントについては、僕たち
    >BORG使いではかなり研究され、以下のことがわかっています。
    > http://khanasuke.blog1.fc2.com/blog-
    > entry-256.html


    なんと驚きました。ピンの「全点ショ-ト」については
    私も他のブログで情報を得ていました。私のMZ-3では
    dピンの1点ショートのみでフォ-カスエイドがONに
    なります。あちらのブログではdピンは「デジタル信号
    ピンでこのピンでレンズIDやMTF情報のやり取りをする」
    とあり、「m2ピンのショートのみで、フォーカスエイド
    をオンにし、AFアダプターが作動」とあります。
    ピンのON・OFFの位置とF値の関係も明らかにされ
    ているのですね。素晴らしい。


    >ところで、このdピンの情報の出所は??? 
    >興味ありますね~

    このエントリーで示した情報に出所はありません。
    全点ショートをおこなわなくてもdピンのみで
    フォーカスエイドがオンになることは自ら試行錯誤で
    気付きました。私はdピンがON/OFFの切り替えに関与し、
    それ以外が絞り値やレンズ情報等をやり取りするピンで
    あると予想していましたが、どうややあちらのブログの
    見解と異なっていたようです。

    私のMZ-3についてもm2ピンをショートさせ、
    あちらのブログとの整合性を検証してみようと思います。

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  3. SPIRAL 様
    はじめましてmgrv8901と申します。
    いつも楽しく読ませて頂いています。パンカラー50/1.8とフレクトゴン35/2.4の購入の後押しをして頂きました。

    コメント記入者:何にしたら良いのか解らず「匿名」にさせて貰いました。あまり使い方が良く分からないので申し訳ありません。

    非常に興味深い記事だったので、古い記事なのにコメントして申し訳ありません。
    私もMZ-3を持っていますがメイン機はLXです。
    スクリーンをSE-60に交換したLXは、やはり最高のファインダーです。
    しかしパンカラー50/1.8など明るいレンズで開放時に1/4000まで使えればなぁ。と、思いMZ-3改造に試行錯誤しています。

    MZ-3にLX純正とSE-60を入れたこともありますが、MZ-3純正よりもかなり暗くなってしまい使えませんでした。
    現在はSONY α900用の全面マットスクリーンのサイズを削って入れています。
    これは最初Nikon F3に入れて感動し順次保有カメラで試してしますが、ミノルタ恐るべしの優れものです。
    LX用SE-60と比べると甲乙付けがたいですが、新品なので入手しやすいですし、AFのMZ-3に入れても明るくピントの切れも申し分なし。
    ネガなので特に露出も問題無く使用しています。
    しかしLXに比べ倍率の低さはどうすることも出来ず悩んでいます。
    ペンタックス純正やLUMIX用の拡大アイカップも試しましたが、歪むはケラレるはで使えませんね。

    マグニファイヤーをお使いのようですが、使い心地はいかがでしょうか?
    また何か良い知恵をお持ちでしたらお教えください。

    宜しくお願い致します。

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  4. mgrv8901さん
    こんばんは


    >マグニファイヤーをお使いのようですが、使い心地はいかがでしょうか?

    マグニファイヤーはファインダー像の中央部のみを拡大するものですのでスプリットマイクロスクリーンに搭載された中央部の擦りガラスを見やすくする効果があります。シビアにピント合わせを行いたいときに重宝しています。マグニファイアーをかぶせても視野は暗くならず見やすさは保たれています。ただし、マットスクリーンを用いた場合の効果は薄い思います。
     MZ-3の場合、ブログ内にて紹介しました細工によってフォーカスエイドが有効にできますので、最近はこちらに頼ることが多いです。シビアなピント合わせを繰り返すうちに、最近ではMZ-3のフォーカスエイドがかなり信頼できるものであると感じるようになりました。といいますのも、私自身、はじめのうちはフォーカスエイドの精度にかなり懐疑的でした。時々、点灯したり消えたりするフォーカスエイドが心配でならなかったのです。しかし、それはピントがしっかりと合っていないためでした。スプリットスクリーン+マグニファイアーでシビアなピント合わせを行うと、かならず最後はフォーカスエイドのランプが連続点灯するのです。今ではmz-3のフォーカスエイドをかなり信用しています。


    >しかしパンカラー50/1.8など明るいレンズで開放時に1/4000まで使えればなぁ。
    >と、思いMZ-3改造に試行錯誤しています。

    >しかしLXに比べ倍率の低さはどうすることも出来ず悩んでいます。

     そうですね。おっしゃるとうりにLXではなくmz-3を使う理由はシャッタースピードの守備範囲の広さにつきます。あとは値段が安いので気兼ねなく使える点でしょうか。私のmz-3は近所のスーパーの中古売り場で「検査できない」との理由によりジャンク扱いで1050円でうられていました。

     しかし、私もいずれLXを入手したいと思っています。0.9倍の大きなファインダー倍率は魅力ですし、ミラーがスイングアップするのでM42系レンズの中で後玉が飛び出している製品にも有効に使えそうだからです。

    あまり参考にならない返答で申し訳ありません。

    返信削除
  5. SPIRAL 様
    MGRV8901です。

    早速にお返事頂きましてありがとうございます。
    また解りやすいご回答に感謝致します。

    >はじめのうちはフォーカスエイドの精度にかなり懐疑的でした。
    >今ではmz-3のフォーカスエイドをかなり信用しています。
    私も昔むかしのAFレンズ使用時の頃からフォーカスエイドを、あまり信用していなかったのですが、もう一度挑戦してみますね。
    勿論、SPIRAL様のご指南の通りM42レンズにもアルミテープ(キッチン用)で使用可能にさせて頂いています。
    T2やGR-1などではフォーカスエイドも何も全てを信じて撮るしかない撮影法に慣れているのに、一眼レフだとついつい厳密にファインダーで見たい気になってしまいますが、もっとMZ-3のフォーカスエイドを信用して使ってみます。

    >LXではなくmz-3を使う理由はシャッタースピードの守備範囲の広さ>につきます。あとは値段が安いので気兼ねなく使える点でしょうか。
    その通りですね。更にLXに比べても(他社ペンタプリズム比較でも)小型軽量で操作感の良さから「ファインダーが何とかならないかなぁ」と思っている次第です。
    勿論、他社製品と比べての不満では無いのですが・・・

    SPIRAL様の文面で久し振りに数字を確認したのですが、LX=0.9倍&MZ-3=0.85倍の0.05倍の違いとは思えない程の違いがありますね。ミラーやプリズムの違いの方が大きいのでしょうね。
    倍率だけで言えばMX(0.95倍)のほうが良いはずですが、これも私見では間違いなくLXの勝利です。MXはスクリーンに何を入れてもLXより「絞り1段以上」暗く感じます。

    ある意味MZ-3はとても好きなカメラなので、今後も焦らず(LXが完全に駄目になる前に)色々試行錯誤してみます。
    何か見つけましたら、ご報告させて頂きます。

    ありがとうございました。

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